シンセサイザーと電子音楽が映画に与えた影響を描いた注目のドキュメンタリームービー

以前の記事で1930年代のソビエトの映画に使用されていたシンセサイザーとその特殊な再生方法について紹介しましたが、ここでは、その後に誕生した現代的なシンセサイザーなどの電子楽器が映画のなかでどのように使われていたのかを描いたBBCのドキュメンタリー「Sound of Cinema : The Music That Changed The Movies(映画を変えてきた音楽)」を紹介します。

このドキュメンタリーでは、シンセサイザーと電子音楽で作られたいくつかの映画音楽を基に、効果音による表現手法や、電子音楽が映画の世界へクロスオーバーしていった経緯について語られています。

https://youtu.be/Hv8srOIRtdA

出典:YouTube

ドキュメンタリーではMoogのモジュラーシステムや、RolandのSystem-100mなどが映し出されていますが、やはりこれらの現代的なシンセサイザーの登場により、映画音楽が格段に進化していったことが分かります。

映画にはなくてはならない音楽ですが、普段は映像に意識が集中してしまいあまり気に留めていない部分もあります。しかし、こうして音楽を意識しながら見てみると、今さらながら映像とサウンドのはまり具合に驚かされます。シンセサイザーや電子音楽が当時の映画を進化させたように、新たなテクノロジーが今後どのような驚きを与えてくれるのか楽しみです。