アメリカの人気ロックバンドOK GOの最新アルバム「Hungry Ghosts」で使われた100個のサンプルと、このサンプルから作られたシーケンスパターンを搭載した『volca sample OK GO edition』。製品発表時にリリース情報を紹介しましたが、ユニークなプロダクトをリリースするKORGからの新たな刺客volca sample OK GO edition(以下、volca sample OK GO)のポテンシャルは気になりますよね。そこで、実際にvolca sample OK GOを触って、どんな楽しみ方ができるのかをチェックしていきたいと思います。
エディットだけでトラックの雰囲気が劇的に変化
volca sample OK GOには、10種類のプリセットパターンが搭載されています。しかも、このパターンのほとんどが、OK GOのメンバーによって作られているんです。サンプルだけじゃなく、パターンもゲットできるなんて素敵ですね。ユーザーはこのパターンとサウンドを自由に変更でき、リミックスする感覚でトラックを作れるので、初心者でも楽しめそうです。
各シーケンスには10個のパートが用意されていて、最大で10個のサウンドを使ってパターンを作れます。各サンプルは、長さの調整やフィルターなどのパラメータが搭載されていて、それらをコントロールすることで劇的にサンプルを変えることができます。動画では、OK GOのパターンで使用されているボーカルのサンプルをエディットして、簡単にリミックスしてみました。
OK GOのパターンをドラムンベースにリミックス
つぎにOK GOのパターンからオリジナルのパターンを作ってみます。volca sample OK GOなら、パターンの一部を変えたり、各パートにアサインされたサンプルを差し替えるだけで、すぐに新しいパターンが生まれます。ちょっとした操作で、全く違ったトラックを作れるので、それだけで十分に楽しめます。
ここでは、OK GOのドラムパターンと上物のサンプルを変更してドラムンベースにリミックスしてみました。
ヒューマンビートボックスを録音してビートを作る
サンプルベースのvolca sample OK GOは、新たなサンプルを追加してトラックを作れるので、可能性は無限大です。ここでは、オリジナルのサンプルを使ってトラックを作ってみます。volca sample OK GOは、専用iOSアプリのAudioPocket for volca sampleで、iPhoneで録音した自分の声やサウンド、オリジナルのサンプルをインポートできるので、OK GOのサウンドと組み合わせてトラックを作ることもできます。
動画では、iPhoneのマイク経由でAudioPocket for volca sampleへ録音したヒューマンビートボックスをvolca sample OK GOにインポート。このサンプルからキック、スネア、ハットの3つの素材を作って、OK GOのシーケンスにアサイン。元のドラムパターンを削除して、オリジナルのドラムパターンを作ってみました。
構えずに楽しめるガジェット感にワクワク
いかがでしょうか?有名アーティストのトラックを自在にリミックスするという発想は、DJソフトTraktor DJのStemsと似たような感覚を覚えますが、ワクワクしませんか?やはり有名アーティストのクオリティの高いサウンドを使用できるのはテンションが上がりますね。OK GOのパターンを適当にいじっていると新しいパターンができてしまうような感覚で、構えずに楽しむことができます。
搭載されているOK GOの各サンプルは長尺のものが多く、一つのサンプルから多くのサウンドを作り出すことができます。サンプルのスタートとエンドポイントを調整するだけで新しいサウンドが生まれるので、volca sample OK GOだけでも暫く遊べそうです。オリジナルのサンプルも追加できるので、トラックの幅も広げられます。OK GOのサウンドをいじりまくれるvolca sample OK GO editionで、新感覚のリミックス体験をしてみませんか?
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