トラックのマッシュアップやリミックスなど、DJプレイのライブ・パフォーマンス性を高めてくれる、話題のオーディオ・フォーマット「STEMS」。以前にTRAKTOR KONTROL S5でSTEMSをコントロールしてマッシュアップにチャレンジしてみましたが、このSTEMSがTRAKTORのアップデートにより、ついにPCだけでもコントロールできるようになりました。
人気プロデューサー並のトラック を生み出せるSTEMSがPCだ けで操作可能に
STEMSファイルは、STEMS対応コントローラのディスプレイにのみ表示されるもので、それらのコントローラを持っていないとDJプレイでは使えませんでした。
しかしTRAKTORのアップデートにより、STEMSトラックがソフトウェア上に表示されるようになり、PCだけでもコントロールできるようになりました。WAVやMP3などをTRAKTORのデッキにインポートすると、表示される波形は1つですが、STEMSトラックをインポートすると、4つの波形が表示されます。
波形表示の左側には、ボリューム/フィルター/エフェクト・センドのパラメータが表示されており、4つのトラックをPCだけで個別にコントロールすることができます。
直感的にDJできるKONTRO L S4もSTEMSに対応。早速マ ッシュアップに挑戦
今回のアップデートにより、DJコントローラ「TRAKTOR KONTROL S4」でもSTEMSトラックをコントロールできるようになりました。TRAKTORのバージョン2.10.1をインストールするだけで、KONTROL S4でSTEMSデッキをコントロールできるので、KONTROL S4ユーザーは、すぐにSTEMSトラックを使ったDJプレイを楽しむことができます。
実際にKONTROL S4でSTEMSトラックをコントロールして、簡単にマッシュアップしてみました。動画では、STEMSデッキAにドラムンベースのトラックを、STEMSデッキBにヒップホップのトラックをインポートして、各STEMSトラックをミックスしています。
KONTROL S4でSTEMSトラックをコントロールする方法は、次の通りです。
- 各スロットの再生:「REMIX SLOTS」ボタンのオン/オフ
- スロット・ボリュームの調整:「SHIFT + REMIX SLOTボタン」でスロットを選択し「SHIFT + MOVEノブ」
- スロット・フィルターの調整:「SHIFT + REMIX SLOTボタン」でスロットを選択し「SHIFT + SIZEノブ」
KONTROL S4にはジョグホイールが搭載されていますが、例えば、アーティストが作成したSTEMSトラックの印象的なシンセ・トラックだけを再生させて、スクラッチなんてこともできますね。
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ついにTRAKTORが日本語検 索に完全対応!コレを待っていた 人も多いのでは?
プレイ中に「あのトラックをかけたい」なんて思った時には、ブラウザの検索フィールドに直接アーティスト名や曲名を入力して検索することが多いかと思いますが、TRAKTORのバージョン2.10.1では、日本語の検索にも完全対応しました。これで、日本語名のアーティストやトラックにすぐにアクセスできます。
地味に見えますが、トラック検索の幅が広がることで、プレイ中はもちろん、仕込み作業もスムーズになるので、多くのDJにとって嬉し
無償のトラックで話題のSTEMSを存分に体験しよう
TRAKTOR PRO 2ユーザーなら誰でも使えるようになったSTEMSを、早速使ってみたいというDJも多いはずです。そんなDJにオススメなのが、無償のSTEMSトラックです。Native Instrumentsのウェブサイトでは、なんと65曲もの無償STEMSトラックをダウンロードできるので、STEMSを体感してみたいというDJは今すぐゲットして、その可能性をチェックしてみてはいかがでしょうか?
上記で紹介したマッシュアップ動画では、この無償のSTEMSトラックを使用しています。無償のSTEMSトラックには、多彩なジャンルのトラックが含まれていて、かなり使えるモノが多いので、STEMSを楽しむのには最適です。
STEMSについてはTRAKTOR KONTROL S5の記事で詳しく紹介しているので、STEMSについてもっと知りたいという方は、是非そちらもチェックしてみてください。