• このエントリーをはてなブックマークに追加
FEATURE

ファミコンみたいな映像を作り出すビデオシンセ『Rhythm Scope』をいろんなセッティングで試してみた

ガジェット的でユニークなミュージックツールをリリースする注目のブランド「Critter & Guitari」のリズムにシンクロして映像パターンを作り出すビデオシンセサイザー「Rhythm Scope」。これをVJに使ったらおもしろいのでは?ということで、VJとして活動するSkyeyeに協力してもらい作成した動画を基にセッティング例を紹介します。

rhythm-scope-2-3

ローファイな映像と音がすぐにシンク

外部からの音声信号をRhythm Scopeに入力することで、サウンドとシンクしたユニークな映像パターンが作り出されます。その特徴は何と言ってもファミコンっぽい8-bitの映像で、高解像度が主流の現代に完全に逆行した、味のある映像を作り出してくれます。

出典:YouTube

Rhythm Scopeは、入力されるサウンドのアタックの強弱によって映像パターンが変化するようにデザインされています。なのでサウンドさえ入力すれば、誰でも簡単にビジュアル・シンクロナイズを楽しむことができ、使い方で迷うことは一切ありません。Rhythm Scopeのコントロールは、パターン(16種類のパターンと1つのランダムモードを搭載)の切替と、入力されるサウンドのボリュームを調節するだけ。現代のボタンだらけの機材に比べて潔さを感じるシンプルな機能に愛着を覚えます。

それでは、実際にRhythm ScopeをVJの映像素材として使う場合の主なセッティング例と、それらのセッティングで作成した動画を紹介していきましょう。

1. 最もシンプルなセットアップ

rhythm-scope-vj-1

こちらは、Rhythm Scopeだけの映像を出力する場合のセットアップです。このセットアップは、Rhythm Scopeに音源(iPhone、iPad、DJミキサー、CDJなど)を入力して、Rhythm ScopeのアウトをTVやプロジェクターに接続するだけです。このセットアップでは、次のような映像が生成されます。

この動画は、DJソフトのTRAKTOR PRO 2のサウンドをオーディオインターフェイス経由でRhythm Scopeに入力し、Rhythm Scopeで作り出された映像だけを撮影したものです。

2. 一般的なVJのセットアップ

stylerhythm-scope-vj-2
こちらは、Rhythm ScopeをVJの映像素材の一部として使用する場合の一般的なセットアップです。Rhythm Scopeのアウトを映像ミキサー(V4,V8,V4EXなど)に入力して、ミキサーからプロジェクターにつなぎます。ミキサーにはその他の映像機材を接続することができるので、それらの機材とRhythm Scopeの映像をミックスした、より本格的なVJを楽しむことができます。

3. 上級者向けセットアップ

rhythm-scope-vj-3

最後に少し上級者向けのセットアップを紹介します。基本的な接続方法は上記と同様で、あとはRhythm Scopeのアウトからビデオキャプチャーデバイス(BlackMagicなど)に入力します。これによりRhythm Scopeの映像をパソコンのVJソフトやプロジェクションマッピングのアプリケーションにリアルタイムでインポートすることができます。(*映像をリアルタイムで取り込む場合、Quartz Composerのパッチや、Syphonなどに対応しているソフトウェアが必要になります。)VJソフトやプロジェクションマッピングのソフトを使用することで、よりディープな映像の演出が可能になります。このセットアップでVJ Skyeyeが作成した動画がこちらです。

この動画は、TRAKTOR PRO 2のサウンドをオーディオインターフェイス経由でRhythm Scopeに入力して作られた映像とVJソフトにインポートされた複数の映像素材をミックスしたVJパフォーマンスをリアルタイムで録画して制作しました。Rhythm Scopeの映像は、動画の背景とsoundropeのロゴに映し出されています。

現代だからこそ際立つRhythm Scopeのローファイさ

Rhythm Scopeは、搭載されているパターンが限られているので単体で使うよりは、上部の動画のように他の映像素材とミックスさせてVJプレイの味付けに使用するのがオススメです。また、ちょっとしたイベントでDJプレイする時に、Rhythm Scopeを使ってVJ的な要素を加えるのも結構盛り上がりそうです。
Rhythm Scopeでコントロールできる機能はとてもシンプルですが、入力レベルが小さ過ぎたり大き過ぎたりすると映像のパターンが変化しなくなるので、入力レベルの調整には注意が必要そうです。

高解像度を売りにする現代では奇麗な映像ばかりが目につきますが、そんな今だからこそ8-bitの粗い映像を生成できるRhythm Scopeの価値が高まると言えそうです。パフォーマンスに違いを持たせたいVJはぜひチェックを!

メーカーサイトで詳細をチェック

撮影機材:Zoom / Q8

この記事をSNSでシェア!