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『100% CD HATA視点の音楽史 Vol.2』生演奏と打ち込み&クラブミュージックの融合

soundropeをご覧の皆様こんにちは!Dachamboシンセサイザー担当CD HATAです。前回は2000年ごろという年代的視点からアンダーグランドミュージックシーンを紹介しましたが、今回は「生演奏と打ち込み&クラブミュージックの融合」というテーマで、日本のアンダーグランドミュージックシーンを解析していこうと思います。

さて、日本で最初というわけではないのかもしれませんが、シンセサイザーとコンピュータを駆使した音楽をやっていたバンドとして、YMOは大きな存在ですね。YMO結成の1978年を「テクノ元年」と呼ばれることがあります。それ以前にもあった電子音楽が、テクノポップという一つの方向性に向いてきたという意味では、そうなのかもしれませんね。

いきなり大メジャーなYMOから入っていったのは、このバンド「cro-magnon」の紹介に繋げていきたかったからです。まず、YMOcro-magnonの共通項は、DrBass、キーボードというメンバー構成。cro-magnonは、1996年、米国ボストンにて、Dr&Per:大竹重寿、G&B:コスガツヨシ、Key:金子巧が出会いジャムを始めていき、99年帰国後、ラッパー山仁らと共にLoop Junktionを結成、2004年にその活動停止後、3人で cro-magnonとして活動を開始していきます。

出典:YouTube

サウンド的には、cro-magnonはもっとブラックミュージック、ディスコ、JazzHipHopの要素が強いですね。メンバーそれぞれ個性の強さも、YMOに通じるものがあるのではないかというのが HATA視点です。幸宏さんとシゲのDrのしなやかさ具合、細野さんとツヨシのBassのハネ具合、教授とタクちゃんのインテリジェンス具合、ライブはクールで、普段のお笑い要素も、忘れてはならない共通点だと思います。

YMOは機械的なノリを人力で、といった要素があると思いますが、Cro-Magnonもしかり、またライブ映像をみるとわかると思いますが、まるでDJがトラックを繋いでいくように曲が展開されていきます。これもテクノと生演奏の融合、またディスコ的DJミュージックと生演奏の融合という共通点が見いだせるのではないかと思います。動画の27:00ごろからや37:45ごろからの、TB-303ライクな打ち込みベースラインに生演奏をあわせていく、テクノ要素の強い曲もカッコイイですね!

キーボードのタクちゃんとは、こんなビデオでも御一緒しています。

出典:YouTube

トリオ編成という、2人組のユニットだと常に11ですが、3人になることで組み合わせのバリエーションが広がるというバランスの良さは大きいのかもしれませんね。

次に紹介する、The SunPauloは、佐藤タイジさんと森俊之さんのユニットですが、ドラムの沼澤尚さんとトリオ編成で活動していた時期もありました。2000年という前回の記事でも紹介した、まさに例のその時期に、シアターブルックの佐藤タイジさんが打ち込みを導入して、エレクトリックミュージックのユニットをやりはじめました。凄腕ミュージシャン達の演奏と、打ち込み&クラブミュージックの融合は圧巻ですね。

出典:YouTube

メンバーはイヤモニをしていて、そこには各演奏やオケと共にクリックも流れていて、そのクリックには構成がわかるような合図も入っているのだそうです。打ち込みのオケを流し、それにあわせて演奏する際、構成は否応無しに打ち込みのオケで進行していくので、その切り替わりの合図が入っているというのは工夫されていると思います。

特に一つのヴァースが長いと途中で「アレ?何まわしやったっけ?」ということになりがちで、生演奏だと顔を見合わせながら目の合図で「じゃあ次で!」と対応していけるのですが、打ち込みが主体になってシーケンスが流れていると、絶対的にそこにあわせなくてはなりません。打ち込みのオケ自体の構成をわかりやすくしてしまう方法もあるのですが、それだけだとわかりやすい分単調になりがちで、聴いてる方にきっかけを感じさせず、スパっと構成を切り替えたいシーンなど有効な方法だと思います。

出典:YouTube

タイジさんと森さんの二人の時には、タイジさんはギターアンプを使わず、アンプシュミレーターを通しラインで鳴らすこともありました。この方がロック的なダイナミズムよりも、よりエレクトロニックで繊細な音像になり素敵でした。

出典:YouTube

そして森さんとは、こんな共演もさせてもらってます。

出典:YouTube

今回紹介した、cro-magnonThe SunPaulo、そして我々Dachamboとで「クロマダチャパウロツアー」というタイトルで全国をまわったのも良い思い出です。またやりたいですね!

The SunPauloは、奇抜な衣装、被り物がトレードマークになっていますが、TOTALLY ENORMOUS EXTINCT DINASAURS(トータリー・イノーマス・エクスティンクト・ダイナソーズ)というアーティストも、同じように奇抜な衣装、被り物でステージを行います。2012年には朝霧JAMにも出演してますね。

出典:YouTube

通常のDJセットとは一線を画し、ラップトップにヴォーカル、シンセ、サンプラーなど生演奏を融合させることで、よりダイナミックなステージになっています。

このTOTALLY ENORMOUS EXTINCT DINASAURSに影響を受けているMODE OF DETAILという、元COMA*のヴォーカルKousaku Uedaくんがやっているユニットがあります。COMA*の時にも、HATAがプロデュースやremixをやっていた繋がりで、MODE OF DETAILのサウンドアドバイザーをやっているので、インタビュー形式でMODE OF DETAILを紹介します。

HATA (以下 H)MODE OF DETAIL(以下 MOD)はどんなコンセプトでやってるの?」

Kousaku Ueda(以下 K)「音を着る『MODE OF DETAIL』=『細部まで拘ったファッションミュージック』というのがテーマになっていて、着る服を選ぶように、MODが聴く音楽をコーディネイトするというコンセプトでやっています。」

H「ファッションと音楽との融合だね。」

K「そうですね。オリジナルブランド『WARDROBES』を立ち上げ、そのお披露目パーティーを7/18(土)にGallery Conceal Shibuyaで行いました。」

H「その時、MODはどんな演奏をしたの?」

KHATAさんにアドバイスしてもらいながら一緒につくったトラックをベースにして、僕が歌いながらトラックのコントロールをし、シンセベースや上物のシンセを足していきました。」

H「音楽以外にもブランド商品の展示やケータリングもお洒落だったみたいだね。」

K「おかげさまで皆さんの協力でいい空間にすることができました。また9/4に、今年から始めた自主イベント『DRESS & CHORD』の第三弾をやります。『DRESS & CHORD』は音楽とファッションが人と人を響き合わせるというのをテーマにした参加型イベントです。今回は夏にあわせたスペシャルヴァージョンて事で『Jicoo』という未来型船を会場に、船上クルーズ兼ねてイベントをやります。

よければイベントサイトをご覧下さい!

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MODE OF DETAILDJだけでやるトラックライブよりもヴォーカルや生演奏が入ることでオリジナリティーを出ていて、またファッションとの融合という独自のコンセプトも面白いと思います。生演奏と打ち込みやクラブミュージックが融合していくことで、面白い音楽シーンが生まれていったように、もっと大きな枠でとらえると、音楽とファッションなど、音楽と様々なものが融合していくことで面白いシーンが生まれていくことに興味を持っています。

CD HATA的にも8/16()に音楽とマッサージが融合されたイベント「Tuning the Senses」を行います。

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音楽イベントの一つの出し物にマッサージがあるというスタンスではなく、あくまでも、マッサージがメインで、そこにアンビエントミュージックをその場の雰囲気にあわせてのせていくという、アンビエントとマッサージの融合という新しい試みです。

また、8/14(金)に「CD HATA from Dachambo
”One Night Open-Last Special Long Set”」で、オープンから朝のクローズまで、一晩一人のスペシャルロングセットDJをやります。

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これも、パーティーの離陸、少しづつ空気感をつくっていき、ピークの山をつくり、その場から離れられなくなるようなハメこみ、最後の着陸までを、今までの自分の経験を最大限に融合させたパーティーになると思います。

今後もいろいろな音楽ジャンルの融合、また音楽といろいろなカルチャーの融合など、繋がっていくことで、新しいシーンが誕生していくといいなと思います。

今までにないような新しい遊び方が生まれてくると面白いですね。また、そういったものをつくっていきたいと思っています。

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