フェスの季節が到来!野外パーティーの歴史を紐解く【100% CD HATA視点の音楽史 Vol.11】

soundropeをご覧の皆さん、こんにちは!Yahoo公認フェス番長Dachamboのシンセサイザー担当CD HATAです。7月に入り、すっかり夏日になってきましたね。野外で音楽を楽しむのにもいい季節になってきました!

soundropeではKOYASくんが「夏だ!野外だ!ライブしよう!」というテーマで、野外パーティーのことにふれていましたが、今回はこちらでも野外パーティーの歴史を相変わらずの偏ったCD HATA視点で紐解いていこうと思います。

様々な野外パーティー

昨今、野外で行われる音楽イベントが沢山増えてきました。フェスブームだったり、アウトドアブームだったりも拍車をかけているのかな?!最近は室内のイベントでも、大箱でバンドやDJが沢山出るイベントはフェスという括りで言われたりしてるようですね。

フェスとは一味違う野外パーティーとしてレイヴパーティーもあります。でも最近はレイヴパーティーって謳い方あんまりしなくなったかも?あとはビーチパーティーもあるし、音楽コンテンツも入ってるけど音楽以外にフォーカスさせた野外イベントもあったりします。レゲエは野外イベントが盛んだし、アニソンの野外イベントも存在してるっぽいです。

野外フェスのはじまり

さて、ここから音楽史っぽく歴史的に紐解いてこう。大きな野外フェスのはじまりとしては、やっぱり60年台後半のモントレーだったりウッドストックだったりになるのかな。

フラワームーブメントやらサマー・オブ・ラブやらヒッピー・ムーブメントの時代、ピースな雰囲気だったり、カラフルな色合いだったり、今の野外パーティーでもその雰囲気が残ってる所もありますよね。

出典:YouTube

ウッドストックのサンタナのこのドラムの人スゲーなぁ!!

出典:YouTube

MICHAEL SHRIEVEさんかぁ。これいいね~

https://www.youtube.com/watch?v=r12RtLdt82A

出典:YouTube

そして、Grateful Deadとデッドヘッズに関してスルーするわけにはいかないであろうと思いつつ、非常に奥の深い世界なので中途半端に表面だけサラッというのも難しいなと思いつつ。一つだけ、われわれDachamboもジャムバンドというスタイルというかジャンルというかで演っています。

Grateful Deadはその元祖大ボス的な存在であり、日本のデッドヘッズ(デッドヘッズというのは簡単に言うとGrateful Deadのファンの方々)大先輩達がやっているOSHINO DEAD/忍野デッドという野外パーティーがあります。Dachamboも結成初期(10年以上前かな?)、OSHINO DEAD/忍野デッドに出演しました。

大先輩達に混ざっての出演だったのですが、今年15周年のDachambo、この出演が初期のターニングポイントの一つだと思います。OSHINO DEAD/忍野デッドは、いろいろな意味で懐の大きなパーティーなのです。

レイヴパーティーのはじまり

レイヴパーティーは80年代後半のイギリス発祥。でもって、こちらはセカンド・サマー・オブ・ラブと言われ、さっきの60年代後半のサマー・オブ・ラブの再来とも言われてますね。

ここで気になるのが、60年代後半のサマー・オブ・ラブの時代はまだクラブミュージックというものがほとんど存在していなかった時代、あっそんなことないか、60年代後半にはアメリカのゲイの黒人がファンクとかリズム・アンド・ブルースでディスコシーンをつくってる時代だ。

でもこの時代、黒人とヒッピーって一緒に遊んでないみたい。モントレーやウッドストックの映像を見ても観客に黒人ってほとんどいないし。経済面と社会面とで異文化だったって話だけど、そういえば今でもトランスパーティーで黒人がガン踊りしてるって、あんまり見ない気がする。

今は黒人の富裕層だっていっぱいいるし、音楽シーンの中で黒人差別ってほとんど無いと思うんだけど?ってことは結局、黒人のああいうハネてるリズム感覚の人達にとって、トランス的なイーブンのリズムだったり、白人ロックのリズムの感じって単純にピンとこないだけなのかもね?どうなんだろ?

セカンド・サマー・オブ・ラブに話を戻すと

ここにまとめられてるモーリー・ロバートソンさんの視点も面白いんだけど、セカンド・サマー・オブ・ラブにはマッドチェスター(マンチェスターと「狂った」という意味のマッドからの造語)のバンドシーンと、アシッド・ハウスのクラブミュージックシーンの2つの流れがあったようです。

バンドシーンとしては、マンチェスターにFactory RecordsというNew OrderやHappy Mondaysが所属していたインディーズ・レーベルが1978年に創立されてジワジワ盛り上がっていき、The Stone RosesやPrimal Screamも加わって、という流れが代表的な所かな。

The Stone Roses初のダンスナンバー「Elephant Stone」をプロデュースしたのはNew Orderのピーター・フックだったり、The Stone Rosesのベーシスト マニは後にPrimal Screamに加入したり、その流れが90年代のブリット・ポップに繋がってったみたいね。この辺のことは、2002年に映画になってる「24 Hour Party People」でも雰囲気がわかるよ。

アシッド・ハウスは前のテクノの回でも触れてるけど、要はTB-303!と、思ってたけど、もっと表面的な捉えられ方としては「アシッ~!」って言ってればアシッド・ハウスって視点もあったっぽい?当時、街中でみんな「アシッ~!」って叫んでたっていう話も聞くけどどうなんだろうね??

出典:YouTube

で、それがこういう風に流れていくのかな。

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あっ、また脱線したけど、っていうかアシッド・ハウスってリバイバル的な流れがあっても、浸透しそうでムズムズしてる感じがして、またこういう風な書き方しちゃって、誤解が誤解を招いていくのかもだけど、まぁいいや(笑)。

当時、レイヴパーティーと称して山とかでドンツクドンツクやってたわけですよ。ただ、ゲリラ的に山の中で行われていたレイヴパーティーに、バンドが出るケースは少なかったんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろう?

DJセットとサウンドシステムの他にバンドが演奏できる音響機材を運搬するのも大変だし、ある程度の規模が無いと難しい気もするんだけど、どうだったんだろうな?果たしてセカンド・サマー・オブ・ラブの時はクラブシーンとバンドシーンはどの程度融合されていたんだろう?っていうのがHATA的に気になってる所。クラブシーンとバンドシーンは、どれくらいの接点があったんだろう??

日本のレイヴパーティー

Dachamboが初めて出演した野外パーティーが、balearic sunriseという道志村で行われていたパーティーでした。懐かしいなぁ~もう10何年か前、あれからもう数えられないぐらいの野外パーティーに出演しました。フジロックなどのいわゆる大きな野外フェス、その流れの元になってる一つはやっぱり、RAINBOW 2000になるのかな。

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あーでも、RAINBOW 2000は、METAMORPHOSEに繋がってる流れかもなぁ?いろんな流れが組み合わさって大きな流れになっています。

ふと思うんだけど、こういう大きなパーティーもいきなりボンとできたんじゃなくて(そういうのもあるかもだけど)、例えば川原でバーベキューやりながら音はあったほうがいいよねってなって、次やるときには友達の友達も増えていって、俺こういうのやってるんだよねってポイとかやってる人とか始めだしたりして、もっと大きい音出したいねぇ、じゃあ今度は山でやろうかってなって、いろんな人が俺これやる、俺あれやるってどんどんいろんなことが増えていって、友達の友達の友達もどんどん増えていって、ちょっとお金もカンパしあいつつって感じでパーティーがつくられてくるっていうのもあると思うし、見てきています。

HERBESTA 復活

Dachamboはフジロックや朝霧jam、ライジングサンとかには何度も出てるし、各地方の中小規模の野外イベントにも沢山出ていますし、またオーストラリアとかアメリカとか海外の野外イベントにも出演しています。まぁ要はいろんな遊び方を見てきてるんだけど、そんな俺らが主催してる野外イベントがHERBESTAです。前回はコレをやって5年ぶり。

もともとHERBESTAって代々木公園でDachamboが年に一回ファン感謝デー的な感じでやってたのをDachamboだけの野外パーティーにしました。一晩中Dachamboがやってる野外パーティーして何回かやって、5年前はバンドが10周年ってこともあって大きくやって、今回はどんな新しい遊びをしようかな?!?

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いろいろ印象に残ってる野外パーティーのことなども、まだまだ書きたいなと思いつつも、まぁHERBESTAに遊びに来てくれるのが一番わかるんで!今からチェックよろしくね!

そして、この夏もいろいろな野外パーティーに出没します。

7/16(土)
『Soltice Music Festival 2016』
@幕張海浜公園特設会場

DACHAMBO / JUNO REACTOR / SYSTEM 7 / ZEN MECHANICS / VINI VICI / OUTSIDERS / LUCAS / KOXBOX / MIXMASTER MORIS / TA-KA / and more..

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ビッグトランスフェスティバルのソルスティスが今年はビーチで開催。Dachamboで出演します。

そして次の週は長野の山、聖高原スキー場のパーティーにCD HATAで出演します。こちらはよりレイヴパーティー度が高そう。

7/23(土), 24(日)
『All That OPEN AIR PARTY Hijirhythm 2016』
@聖高原スキー場

Kaoru Inoue (SEEDS AND GROUND/Chari Chari)
CD HATA (Dachambo) &
Masaru (Kannon Sound/Plus Records/Hinowa recordings)
CMT (POW WOW)
and more…

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先週は長野の「Happy Farm Music Festival」に出演しました。年々ハッピー度が上がってほのぼのナイスパーティーでした。サーカスも出てて凄かったな!!!

皆様とも、どこかで一緒に遊べたらいいですね!!!