• このエントリーをはてなブックマークに追加
GEAR PR

伝説的なビンテージ・キーボードのコレクション『V Collection 5』でディープにサウンドメイキング!

前回ご紹介したArturia社のMIDIコントローラ「MiniLab MK2」に続き、今回はたくさんのビンテージ・キーボードがコレクションされたプラグイン・ソフトウェア『V Collection 5』をご紹介します。

V Collection 5には、あらゆる時代のビンテージ・キーボードが網羅されているのですが、パッケージに含まれるキーボードのボリュームから、残念ながら全てを紹介することはできませんので、ここでは代表的な4つのキーボードのMini V、Prophet V、Matrix-12 V、Stage-73を使用して演奏とサウンドメイキングを行い、その魅力をご紹介したいと思います。

伝説的なキーボードが勢揃い

V Collection 5には、ジャズ・ファンク・ソウル・ロック・ポップスなど、あらゆる時代の名盤で使われてきた伝説的なキーボードがパッケージされています。V Collection 5に搭載されているキーボードの簡単な説明と、代表的なユーザーは次の通りです。

  • Synclavier V:サンプラー + FM音源 + シーケンサー / アート・オブ・ノイズ(前衛的シンセポップユニット)
  • B-3 V:オルガン / ジミー・スミス(ジャズ)
  • Mini V:シンセサイザーという存在を世界に知らしめた一台
  • Piano V:アコースティックピアノ
  • Stage-73 V:Rhodes / スティービー・ワンダー
  • Matrix-12 V:Oberheim社の12音ポリのモンスターシンセ / Frankie Goes To HollywoodのRelax
  • Farfisa V:オルガン
  • Solina V:ストリングスシンセ / ハービー・ハンコック(ジャズ)
  • SEM V:Tom Oberheimが開発した初期のシンセ
  • Wurli V:Wurlitzer / ダニー・ハサウェイ
  • Jup-8 V:Roland社の8音ポリシンセ / Michael JacksonのThriller
  • ARP 2600 V:セミモジュラーシンセ
  • CS-80 V:ヤマハ社のポリシンセ / ヴァンゲリスのブロードランナーのサントラ
  • Prophet V:シンセで和音が出せるという衝撃を世界に与えた一台
  • VOX Continental V:オルガン
  • Modular V:日本ではタンスの名称で親しまれるモジュラーシンセ

こうして見てみると音楽のトレンドを作り出した伝説的なキーボードが勢揃いしていることがわかりますね。上記に挙げたキーボードが生産されたのは大体40年ほど前なので、状態が良い機種に巡り合うことは至極稀なことです。もしも状態の良い機種に出会えたとしても、とても高額で取引されているので、そうは簡単に購入することはできません。

しかしArturia社のV Collectionなら、これらのビンテージ・キーボードが最高の状態で手に入るのです!

Mini Vで奏でるファットなBass

それではまずは、Minimoogをモデリングした「Mini V」からご紹介します。Minimoogは、研究所の実験器具でしかなかったシンセサイザーを音楽の世界に知らしめた最初の一台で、ありとあらゆる音楽で使われてきました。比較的に構造がシンプルなので、シンセサイザーの使い方に明るくない人にとっても最適な一台です。

現在オリジナルを手に入れようとするとおよそ40万円。V Collection 5が8本も買えてしまうお値段です(笑)。本製品は、オリジナルの開発者Bob Moog博士との共同開発により製作されており、数あるMinimoogのモデリングシンセの中でも高い信頼性を誇ります。

ここではベースラインをAbleton LiveにMIDI録音した後に、パラメータを変更してサウンドメイキングをしていきます。音色の選択と演奏、そしてパラメータの調整にはMiniLab MK2を使用しています。

減算式シンセサイザーは、フィルターを効かせるほど音がこもっていくので、オシレーター自体のパンチが非常に大切なのですが、Mini Vはオシレーターの時点で非常に音楽的なサウンドになっており、オリジナルのMinimoogのパワーを感じます。

動画の後半ではオリジナルにはないMini Vだけの機能「エフェクト」を使用しています。特にVocalエフェクトがかなり効果的で、ボコーダーのように機械が喋っているような質感を加えることができます。

さらにMini Vはポリシンセ!つまり和音で演奏することもできるのです。このように、過去の名機のサウンド、機能を忠実に再現しながら新たな機能を搭載しているハイブリットなキーボードV Collection 5では、オリジナルを超えた創造性を引き出すことができます。

Prophet Vで奏でるクリーミーなBrass

次に、Sequential Circuits社のProphet 5をモデリングした「Prophet V」を紹介します。1978年に発売されたProphet 5は、和音が演奏できるシンセサイザーとして世界を驚かせました。当時の和音で演奏されているシンセサウンドの多くは、Prophet 5といって良いほど、あらゆる楽曲でそのサウンドを聴くことができます。

動画では、Prophet Vの特徴的なフィルターでサウンドメイキングを行い、最後にProphet Vだけが持つ特別な機能の「Vector Synthesis」を追加してみました。

Prophet Vは、品のあるフィルターサウンドが非常に上手く再現されています。徐々にフィルターのアタックを遅くしていくことで、Prophet 5を代表するサウンドの一つであるブラスのサウンドを生み出すことができます。

さらにProphet 5の開発者であるDave Smith氏が開発した音源方式「Vector Synthesis」を加えることで、オシレーターに複雑な変化を引き起こし、現代的なサウンドを生み出すことができます。伝統と革新性の融合具合が非常に良いですね。

Matrix-12 Vで奏でる芳醇なStrings

次に、Oberheim社のMatrix-12をモデリングした「Matrix-12 V」を紹介します。アナログシンセからPCMシンセへの過渡期に誕生したMatrix-12は、12和音を出すことができ、LFOやEnvelopeといったモジュレーションを自由に組み合わせることも可能。機能的にはアナログ・シンセ最高峰の存在ともいえるMatrix-12は、最も複雑なサウンドメイキングを行うことができます。

動画ではMatrix-12を象徴するサウンドの一つのストリングスのサウンドを作ってみました。ここでは特にオシレーターに使用しているPulse Width Modulationに注目です。Pulse Width Modulationでは、数あるモジュレーションソースから簡単に選択してアサインすることができます。

Matrix-12 Vはオリジナルを大幅に越える40個のマトリックスモジュレーションが用意されており、さらにその設定画面が非常に見やすいのがポイントです。

過去の名機の特徴的な機能でも、編集画面が小さいとなかなか積極的に使えなかったりもしますが、過去のサウンドと現代のユーティリティを組み合わせたMatrix-12 Vなら、マトリックスモジュレーションを積極的に使用して複雑なサウンドを簡単に作成することができます。

Stage-73 Vで奏でるスイートなエレピ

最後はRhodesのモデリング音源「Stage-73 V」です。V Collection 5にはヴィンテージ・シンセサイザーだけでなく、エレピやオルガンといったキーボードも充実しており、高いクオリティを誇ります。

Rhodesにはアンプが搭載されていないStageモデルと、アンプが搭載されているSuit Caseモデルがありますが、Stage-73 Vには、この2つのモデルが用意されています。これら2つのモデルのサウンドは微妙に異なるのですが、Stage-73 Vではその違いがしっかり再現されています。

またエレピのサウンドは、鍵盤ノイズの量やハンマーノイズの量を調節することができ、これらのノイズによってリアルさが大きく変化するのですが、Stage-73 Vはハンマーヘッドやトーンバーの調整によって大幅にサウンドを変えることもできます。

Stage-73 Vは、打鍵の強さによって大きく変化するRhodesならではのサウンドが非常に上手く再現されており、機体のセッティングによるサウンドの変化も大きいので、とても楽しみながら調整できます。

さらにギターアンプやオーバードライブ、ワウペダルといったコンパクトペダルも多種用意されており、エフェクトと組み合わせた音作りが可能です。コーラスやフェイザーといった定番のエフェクトを加えることで、名盤のあのサウンドを再現することができます。

メンテナンス不要。今すぐ手に入る伝説的なキーボード群

Arturia V Collection 5の製品ページを覗いてみると、「V Collectionの再現性は忠実そのもの。V Collection 5なら、あらゆる時代のキーボードのサラブレッドが手に入ります。しかも極上の程度で。但し、次のものは省きました:メインテナンスの必要性、重量、不安定な動作、そして高い値段。」というキャッチコピーが掲載されているのですが、今回実際に使用してみて、このコピーは真実だと実感しました。

V Collection 5はシンセファンや、キーボーディストにはもちろんオススメなのですが、ポップミュージックのクリエイターにも是非使ってもらいたい製品です。ギター、ベース、ドラムといったベーシックなパートに加えて、ストリングスやオルガン、エレピといった名脇役たちが華やかさを演出するポップスですが、V Collection 5搭載の上質な音源でその華やかさを簡単に加えることができます。V Collection 5の信頼できる音源を手に入れて、そのポテンシャルに存分に頼ってみてください!

メーカーサイトで詳細をチェック

この記事をSNSでシェア!