大手レコードレーベルのワーナーミュージックが年間取引額10,000ドル以下の小売店との直接取引を停止

ワーナーミュージックの流通セクション「WEA」は、昨年の取引額が10,000ドル以下のおよそ100の小売店との直接取引を打ち切りました。WEAによれば対象となった小売店の1/3は、1年以上も注文を行っていなかった雑貨店だということですが、このニュースには非難の声が多く上がっています。

オーストラリアのアパレル店でレコードの販売も行っている「Commercial Astoria」の共同経営者 Greg Glover さんは「週末に1,400ドルの注文をしたのに、何故契約が打ち切られたのかわからない」と語っています。

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出典:StockSnap.io

レコード・レーベルは昔から小規模の小売店に対して、強気の姿勢をとってきました。しかし、CDの登場でレコードの売上げが減少して、大手レコードショップがレコードの取り扱いを止めるなかでもその販売を続け、昨今のレコードブームに繋げたのは、今回対象となっている小さなショップだったはずです。

大量消費時代が終わりを迎え、個性的な製品を扱う小売店の価値が高まる現代においては、疑問の残る今回のニュースですが、大手には大手のやり方があるということなのでしょうね。

引用元:Pitchfork
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