日本の環境音コレクション『The Japan Sound Effects Collection』を制作しているアメリカ人のサウンドデザイナーChris Trevino。彼の更なる日本でのフィールドレコーディングをサポートするマニアックなKickstarterプロジェクトが話題です。
出典:Kickstarter
サウンドエフェクトバイブルで有名な『Detroit Chop Shop』のRic Viersのもとでフィールドレコーディングを学び、BlastwaveFXの録音も手がけたChris Trevino。かなりハードコアなフィールドレコーディングもこんな感じでカジュアルにこなしてますね。
出典:youtube
2013年から2014年にかけて滋賀県彦根のミシガン州立大学連合日本センターに留学していた頃に、日本の風景を録音して、外国人に異国情緒を音で伝えたいという想いからこのプロジェクトをスタート。残りの録音を行うために今年の春から約3ヶ月間の来日を予定しています。
出典:Kickstarter
日本で録音されたものは、「鉄道音」「都会の喧騒」「田舎の環境音」の大きく分けて3種類。
電車の走行音やクラクション、早朝の都会や裏路地に響く様々な音、地域文化を感じさせる音や田舎の夜を包む虫の音と外国人が思い描く日本の音風景が、38GBにもおよぶ400のWAVファイル(metaデータ/日時/場所/位置情報含む)が24-bit/96KHzで収録されるコレクションとなりそうです。
鉄道音サンプル
都会の環境音サンプル
田舎の環境音のサンプル
なお、レコーディングに使用する予定の機材はこちら
- Tascam HD-P2 2-Track recorder with Portabrace bag
- Tascam DR-40 Handheld recorder and windjammer
- Zoom H1 and windjammer
- RME Babyface
- Rode NTG-3 Shotgun Mic
- Rode NT4 Stereo Mic
- JrF C Series Contact Mic
- JrF Induction Coil Pick-up Mic
- Rode Blimps with windjammers
- Rode Boom pole
- Sony MDR-7506 Headphone
- Direct Sound EX-29 Headphones
- Manfrotto 5001B Nano stand
- Canon T3i DSLR + 50mm, 18-55mm, and 28-135mm Lenses
膨大な録音と細かなサウンドチェックに編集には想像もつかないほどの時間と労力がかかるため、リリースは一年後の見通しとの事。
出典:Kickstarter
外国人が客観的に耳で感じる風景は、もしかすると日本人が日頃、気にも留めなくなった大切な何かなのかもしれません。
それにしてもフィールドレコーディングの世界は、かなり奥が深そうです。ストイックにフィールドレコーディングを追求している様子を見てると耳で旅行を楽しむのも面白そうですね!
彼のサポートに興味のある方は下記のボタンよりKickstarterのプロジェクトをチェックしてみてください。
The Japan Sound Effects Collection プロジェクト