ビートや上モノのパターンを手軽に作れるEgoist
まずは、ドラムのパターンを作成します。ドラムの作成には、Egoistをチョイスしてみます。Egoistは、サンプルをアレンジして新たなサウンドを作り出すSilcer、ビートとベースのパターンを作れるBass/Beat、エフェクトをコントロールするEffectsの3つの要素で構成されています。
Egoistには、ビートとベース、そして上モノで構成されたプリセットが用意されています。一通り聴いてみると、そのままでも使えそうな即戦力なパターンがたくさんあります。ここではSugar Bytesの特徴でもあるテクニカルなパターンをセレクトして、ビートを作成してみます。作成したパターンは、Silcerでランダムに再生されたサンプルのサウンドと、Bass/Beatのシーケンサーで作成したベースとビートのサウンドで構成されています。
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Egoistだけで、ビートとベース、そして上モノのパターンまで作れるので、素材づくりにも良さそうです。Silcerではステップごとの細かい設定ができるので、その辺を理解するとかなり強力なツールになりそうです。
複雑なパターンを自動で生成してくれるThesys
次に作成したビートのパターンにリードを加えます。なるべく手間をかけずに作りたいので、インストゥルメントのパターンを自動で演奏してくれるMIDIステップ・シーケンサーThesysを使ってみます。
Thesysにも、ベースやリードなどのサウンドで作られたプリセットが用意されているので、作成したビートにハマるプリセットを選びます。Thesysにも、緻密なプログラミングで作られた魅力的なプリセットがたくさんあります。いい具合にビートにハマるリードのプリセットが見つかったので、そちらをレコーディング。
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1つのノブだけで劇的な変化を生み出せるTurnado
EgoistとThesysだけでしっくりくるトラックができたので、作成したトラックにエフェクトを加えて、どんな変化をするのかを試してみたいと思います。ここでは、1つのノブだけでエフェクトをコントロールできるマルチ・エフェクターのTurnadoを使います。
だれでも簡単にコントロールできるTurnadoは、複数のエフェクトを組み合わせてクリエイティブなサウンドを作り出すことができます。Turnadoには、8つのエフェクトで構成されるプリセットが用意されているので、プリセットから使えそうなエフェクトを探してみます。ここではサウンドをリアルタイムでアレンジできるSlicerをビートだけに加えてみます。Slicerを加えただけで、クリエイティブなビートを作り出すことができました。
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次にリードのサウンドにFilterを加えてみます。Filterも1つのノブだけで簡単にコントロールできます。Filterには豊富なタイプが用意されているので、一つのサウンドからいくらでも新しいサウンドが作れそうです。
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Turnadoはエフェクトの種類も多いですが、それぞれのエフェクトを組み合わせることができるので、自分だけのマニアックなエフェクトも作り出せそうです。操作性にも優れていてパフォーマンスツールとしてもかなり優秀だと思います。
こだわりのサウンドを求めるクリエイターへ
初めてのSugar Bundleでトラックを作ってみましたが、使えるサウンドとパターンがたくさん用意されているので、あっという間に形になりました。テクニックを要するサウンドを簡単に作れるので、モチベーションが上がりますね。ソフトのユーザインターフェイスもやる気にさせてくれるシンプルさで、ストレスを感じませんでした。サウンドの質感は派手すぎず、手間をかけずに使えます。
緻密なサウンドを簡単に作り出せるSugar Bundleは、エレクトロニカやテクノなどのこだわりのトラック制作には特にオススメです。国内代理店のDirigentのウェブサイトでは、各製品の動画も公開されているので、気になる方はチェックしてみてください!