ぐるぐる回る円盤型シーケンサー。手で音を配置するアナログ感覚なループマシン「BlinkWheel」

ノルウェーを拠点に活動するアーティストKoka Nikoladzeが自作したモノラル・ステップシーケンサー「BlinkWheel」。BlinkWheelは、円盤上の筐体に差し込まれたLEDに、回転するアームが触れると、ループ音が発音されます。空いているスロットにLEDを差し込むことで新たなサウンドを加えることができ、LEDを取り外すと対象のサウンドの発音が停止します。

とてもシンプルなデザインですが、LEDの配置を変えたり、回転するアームを直接コントロールしたりして、直感的にサウンドをコントロールできるので、見た目以上に多彩な表現を可能としています。

BlinkWheelは、LEDの発光と同時に電圧が下がり、その値(LEDの色によって異なる)が測定されます。測定された値はCsound(オーディオのプログラミング言語)を用いたラズベリーパイにより音程に変換され、本体に搭載されている3つのスイッチを使って、音色や音の強弱を調整します。

「これは思いのままに時間的変化を加えられるステップシーケンサー・コントローラに過ぎません」と語るKoka Nikoladze。彼のように自作した楽器で行うパフォーマンスは、表現の新しい形として、今後も浸透していくかもしれません。

見た目にも楽しめる素晴らしい作品を制作したKoka Nikoladzeのウェブサイトでは、その他の作品も紹介されています。ウェブサイトを開くとインタラクティブなサウンドのマップが表示されたりと、とても楽しいコンテンツが用意されているので、是非チェックしてみてください。

引用元:New Atlas