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もう怖くない?!ソフトウェアのアクティベーション

早いものでもう2015年も終わろうとしています。今年もBlack Fridayと呼ばれる11月最終週の金曜日からクリスマスにかけて、海外のメーカーやショップでは恒例のセールが行われていました。僕は今年こそ何も買わない予定でしたが、気づいたら鼻息を荒くして海外通販でソフト音源などを買っていました。しかし、ここから実際に音を出せるようにするには、ソフトをインストールしてユーザー登録して慣れないアクティベーションをしたり意外と面倒くさかったりします。そこで、今回はこのソフトウェアのアクティベーションについて書いてみたいと思います。

コピープロテクト

多くのDAW系ソフトウェアには何かしらのコピープロテクトがかかっているので、インストールしただけでは使用できません。そのソフトを使用にはライセンスを購入してアクティベーション(オーソライズともいいます)する必要がありますが、この作業は普通のユーザーが頻繁にするものでは無いし、ライセンスという使用権利が絡んでいるのでトラブルがあると大変な目にあいます。

ハードウェアキー

これらのコピープロテクトは大きく分けて2つに分かれます。1つは、ソフトウェアを起動する時にハードウェアキー(USB接続のドングルが多い)をPCに接続するタイプで、高価なソフトウェアによく見られます。代表的なものでは、Pro Toolsに使うiLokやCubaseに使うeLisencerなどで、これらは専用USBキーを別途購入する必要があります。

よく使われているハードウェアキー。上がeLisencerで下がiLok 2。eLisencerのキーにKORGのロゴが入っているのは、KORGのソフトウェアにバンドルされていたため。

ハードウェアキーのメリットは、ライセンスがキーに紐付けされているので一度アクティベーションしてしまえば、PCのクラッシュや買い換えでも再度アクティベーションする必要はありません。ただ、キーを無くしたら大変な痛手なので、外に持ち出す場合には紛失・盗難にご注意ください。また、破損してもハードウェアの修理が必要です。

ソフトウェアキー

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Plugin Allianceのwebサイトでライセンスをアクティベート

もう一つは、ライセンスをPCに紐付けするソフトウェアキーです。こちらが現在主流の方式で、AbletonやNative Instrumentsなど数多くのメーカーが採用しており、先ほど挙げたiLokやeLisencerもこのソフトウェアキーに対応し始めています。

よくある方式は、インストールするPCに固有のIDを割り当て、そのIDとシリアルナンバーを紐付けしてネット経由でアクティベーションする方法。昔は専用のフロッピーディスクやCD-ROMを挿入したり、暗号みたいな文字列をやりとりするチャレンジ&レスポンスコードという方式もありましたが、最近はだいぶ使いやすくなって信頼性も向上しました。

ソフトウェアキーのメリットは手軽で低コストなところですが、ネット環境が必要だったりメーカー毎に違う方式を採用したりして何かと面倒です。また、PCにライセンスが紐付けされているので、PCを買い換えたりクラッシュした時に再アクティベーションする手間がかかります。

それでは例として、僕が海外通販でシリアルナンバーを購入したソフト音源が、実際に使えるようになるまで何をする必要があるか一般的な流れを見ていきましょう。なお、海外通販で購入したソフトウェアは、日本国内に代理店があってもそのサポートを受けられないのでご注意ください。

シリアルナンバー購入〜アカウント作成

まずはシリアルナンバーを登録

海外の楽器店では、シリアルナンバー販売をElectric Deliveryと呼んでいます。クレジットカードで購入すると、販売店からしばらくしてメールでシリアルナンバーが送られてきます。文字通りElectric Deliveryですが、ライセンスを手作業で発行しているところも多く時間がかかることもあります。

シリアルナンバーが送られて来たら、購入したソフト音源のメーカーwebサイトでアカウントを作り、購入したソフトのシリアルナンバーを登録します。まれにデベロッパー側の不具合でシリアルナンバーを正しく入れても通らないことがあります。

インストーラーの入手

このソフト音源を使用するためには、インストーラーを入手する必要があります。デベロッパーによってはユーザーがアカウントを作ってライセンス登録しないと、インストーラーをダウンロードできません。また、インストーラーのダウンロード期間や回数が制限されている場合もあるので、インストーラーはバックアップをとりましょう。

ハードウェアキーのアクティベーション

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iLok専用ユーティリティーを使ってライセンスを”iLok 2″に転送中

iLok, eLicenserなどのハードウェアキーの場合は、メーカーが提供する専用ユーティリティーやwebブラウザを介して、ライセンスをUSBキー内部にダウンロードさせる方法をとります。
iLokを使ってアクティベーションする場合はこちらのリンクが参考になります。

M.I.D. iLokを初めてご利用になられる方へ

Steinberg製品やreFX Nexus などでeLisencerを使ってアクティベートする方法は、Steinbergのサイトに記載されています.

eLicenser アクティベーションガイド

ソフトウェアキーのアクティベーション

ソフトウェアキーの場合は、インストールするPCに固有IDを割り振り、メーカーのwebサイトなどでそれに応じたアクティベーションコードを発行する方法が一般的です。最近はこちらも専用ユーティリティーを使用するメーカーが増えて手軽になりました。特にXLN Audioは専用ユーティリティー1つでインストール/アクティベーション/アップデートまで幅広くカバーしていて便利です。

起動

アクティベーションが済んだらいよいよ起動しましょう。エラーが出ずに起動すればアクティベーション成功ですが、エラーが出ないので不安になる方がいるかもしれません。念を入れてライセンスを確認したい方は、アバウト画面などでチェックしましょう。

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いかがだったでしょうか?僕は以前にスタジオ向けにDAWのセットアップの仕事をしていて、こうした作業が日常茶飯事だったので、その時の経験を元に書いてみました。シリアルナンバー販売は慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、コストも安くすぐに使うことが出来て合理的です。よくよく考えるとライセンスという無形の物をわざわざ箱に入れて輸送して買うのもエコではないですよね。

さて、今年最後の投稿になりました。今年はpsymaticsやAbleton Meetup Tokyo などで大変お世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。良いお年を!

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