音楽を帽子で操れるウェアラブルなコントローラ。才能豊かなアーティストが魅せる珠玉のパフォーマンス

女性用の帽子とオートクチュールのデザイナーのJodie Cartmanと、ミュージシャンで楽器の制作も手掛けるCrewdsonのコラボレーションによる、帽子やアクセサリーを使ってウェアラブルな楽器を制作するプロジェクト「SENSEries」。このプロジェクトで初めて製作されたのが演奏可能なへッドピース「Chromehatic」です。このChromehaticを使用したイギリスのアーティストFemmeによるパフォーマンスとそのトラックがとても染みます。

Jodie Cartmanのデザイン性が活かされたChromehaticは、ウェアラブルなコントローラとしてだけではなく、衣装としても素晴らしい仕上がりです。Chromehaticの動画では、ChromehaticとFemmeの美的要素が融合された素敵な作品となっています。

出典:YouTube

Chromehaticは、触れる位置とその帽子の角度によってサウンドを可変することができるようですが、Femmeは巧みにそれを操ってパフォーマンスしています。それにしても、Femmeのトラック、素敵だと思いませんか?切ないオルゴールのサウンドとFemmeのボーカルのハマり具合に魅了されて、ついつい何度も聴いてしまいました(笑)。

気になったのでちょっとだけ調べてみましたが、Blurやジェイムス・ブレークを輩出したロンドン大学のゴールドスミス・カレッジで、アート、音楽、映画、ファッションを包括的に学んだ経歴を持つそうで、トラックのプロデュースも彼女が担当しています。ZTT Recordsからデビューシングル「SOS」をリリースしており、現在デビューアルバムを制作中という、要注目のアーティストのようです。SOSでは、紹介した動画とは異なる、MIAのようなトラックを聴かせてくれます。

出典:YouTube

Femmeのバックグラウンドを理解すると、ファッションを通して視覚的に音楽を表現ができるChromehaticのパフォーマーとしては最適なアーティストだということが分かります。音楽とファッションの融合により、新しいパフォーマンスを可能にするウェアラブルなコントローラSENSEriesと、才能豊かなFemmeの今後に注目です。

引用元:Create Digital Music