注目のDnBプロデューサーSam Bingaがデビューアルバムをドロップ!そのトラックを制作工程と共にチェック

イギリスのベースミュージック・アーティストSam Binga。もともとBaobinga名義で活動していた彼は、グライムやダブステップのアーティストとして人気を集め、最近ではドラムンベースやジュークなどを融合させた、ありそうでなかった独自の音楽を生み出しています。そんな彼が、Sam Binga名義では初となるアルバム「Wasted Days LP」をドラムンベースの重要レーベルCriticalからリリースします。

Sam Bingaの音楽の特徴は、緻密にプログラミングされたビートにあります。メロディなどの上音が少ないためにとてもシンプルなトラックに聴こえますが、それでも飽きずに聴けるのは、後ろで鳴っているビートのプログラミングによるところが大きいと思います。いわゆる隙間系のトラックで、見えないサウンドをとても上手に扱えるアーティストです。

そのビートへのこだわりは、海外メディアFact Magazineの人気企画「Against the Clock」を見ても分かります。この企画についてはsoundropeでも紹介したことがあるので、理解している方も多いかと思いますが、アーティストが自身の環境で10分間のトラック制作にチャレンジするというものです。出演した多くのアーティストはビートの制作はそこそこに、メロディなどの上音の制作に時間を使い、それなりのトラックに仕上げますが、Sam Bingaはビートの制作に時間を使うあまり。。(笑)

出典:YouTube

上音がほぼ入っていませんが、それでもこの仕上がり。素敵ですね。このような、脳ミソがかゆくなりそうなビートのプログラミングを経て作り上げられたデビューアルバムでは、ChimpoやOm Unitなど多くのアーティストがフィーチャーしています。

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次々に押し寄せてくるビートの粒に頭を振らずにはいられなくなりますね。このトラックを聴くだけでもアルバムが待ち遠しくなってしまいます。Sam Bingaのデビューアルバムは、デジタル(17トラック入り)とアナログ(9トラック入り)が用意されていて、9月11日リリースです。是非チェックを!

トップ画像出典:Elastic Artists