ティザーサイトの公開で話題となっていたRolandの「Boutique」の情報がついに解禁!Boutiqueは、Rolandの往年の名機を現代的にアレンジしたシンセのシリーズです。この注目のBoutiqueシリーズとしてリリースされるのは、JUPITER-8をモチーフにした「JP-08」、JUNO-106をモチーフにした「JU-06」、JX-3Pモチーフにした「JX-03」の3つの音源モジュールと、Boutiqueシリーズ専用のミニ・キーボード「K-25m」です。
電池駆動も可能な各音源モジュールにはスピーカーも内蔵されているので、場所を選ばずサウンドメイキングできます。各音源モジュールは、オプション・キーボードのK-25mと接続することでコンパクトなキーボード・シンセとしても使用でき、DAWに直接録音できる24bit/44.1kHzのUSBオーディオ・インターフェイス機能も搭載しています。それでは各製品の特徴を簡単に紹介していきましょう。
出典:YouTube
JP-08 Sound Module
JUPITER-8が、コンパクトサイズのモジュールになったJP-08。JP-08のパネルには、JUPITEER-8の主要なパラメーター36個が装備され、新規WAVE FORMの追加、VCO RANGEの拡張によりオリジナルを超えるサウンド・メイキングも可能です。JP-08の市場予想価格は、50,000円前後です。
主な特徴
- JUPITER-8の主要なシンセ・パラメーター36個を装備
- JUPITER-8にはない新規WAVE FORM、VCO RANGEの拡張
- 2台のJP-08のチェーン接続により最大同時発音数が8音に倍増
- ピッチ・ベンドやモジュレーションの他、サウンド・プレビューとしても機能するリボン・コントローラーを2系統搭載
JU-06 Sound Module
アナログ・シンセ後期モデルの一つで、温かい音色と簡単操作で幅広いユーザーに愛されているJUNO-106がブックサイズになったJU-06。人気のコーラスを含むJUNO-106の23個のパラメーターを装備し、オリジナルと同等のサウンド・メイキングが体験できます。また、LFO Rateの可変範囲拡大や、HPFが連続可変へ変更となるなどのアップデートが行われています。JU-06の市場予想価格は、40,000円前後です。
主な特徴
- 人気のコーラスを含むオリジナル同等の23個のパラメーターを装備
- LFO Rateの可変範囲拡大、HPFの連続可変可能により、オリジナル機を超える幅広いサウンド・メイキングが可能
- 2台のJU-06をチェーン接続することで、同時発音数を8音に倍増
- ピッチ・ベンドやモジュレーションの他、サウンド・プレビューとしても機能するリボン・コントローラーを2系統搭載
JX-03 Sound Module
プリセットの音色をボタン一つで呼び出せるようになった黎明期のシンセで、その後のシンセの礎となった名機JX-3Pをモチーフにした JX-03。JX-03には、JX-3P専用プログラマーPG-200の24個の操作子が装備されており、当時のサウンド・メイキングを体験することができます。また、オリジナルには搭載されていなかった新規波形や、DCOの可変範囲が拡張されるなど、オリジナルを超えるサウンドを生み出すことも可能です。JX-03の市場予想価格は、40,000円前後です。
主な特徴
- JX-3Pのオプションだった専用プログラマーPG-200の操作子24個のノブを全て搭載
- LFO、DCO部分には、新規WAVE FORMを搭載しオリジナル機を超えるサウンド・メイキングが可能に。
- 2台のJX-03をチェーン接続すれば同時発音数を8音に倍増
- ピッチ・ベンドやモジュレーションの他、サウンド・プレビューとしても機能するリボン・コントローラーを2つ搭載。
K-25m keyboard unit
Boutiqueシリーズ専用の25鍵のミニ鍵盤を搭載したミニ・キーボードK-25m。ミニ鍵盤ながらベロシティー機能搭載で、-4から+5オクターブにも対応しています。Boutiqueモジュールをフラットから2段階にチルト・アップ可能で好みの角度でサウンド・メイキングすることができます。K-25mの市場予想価格は、13,000円前後です。
主な特徴
- 25鍵ベロシティー機能を搭載したミニ鍵盤を採用
- フラット状態から2段階にチルト・アップ可能
どの機種も未だに人気を誇るシンセばかりで、目移りしてしまいますが、専用のミニ鍵盤K-25m以外は全て限定生産ということで、購入を検討される方は、早めにゲットしたほうがよさそうです。また、それぞれの機種のオリジナルの購入を検討されている方も、現代的な制作環境との相性を考えると、まずはBoutiqueシリーズを触ってから購入を検討されることをオススメします。各製品のサウンドを聞いてみましたが、こだわりのサウンドを求められる方でも納得のクオリティだと思います。オリジナルをベースにしたデザインも素敵なBoutiqueシリーズ。かなり気になるシンセの登場です。
画像出典:Roland