• このエントリーをはてなブックマークに追加
FEATURE PR

名機のサウンドを現代のテクノロジーで操れるリズムマシン『TR-8』。ジュークのビートを作って人気の秘密に迫る

電子楽器のレジェンド「TR-808」と「TR-909」のサウンドに、現代的な機能を融合させた『TR-8』でビートを作って、その魅力に迫るシリーズの第一回。今回は、TR-8のポテンシャルを分かりやすく紹介するために、トリッキなーリズムで話題のジュークのビートを作ってみたいと思います。

名機直系のサウンドで作るビートの存在感が凄い

あらゆる電子楽器に搭載されてきたTR-808とTR-909のサウンドは、これまでに数え切れないほど聴いてきましたが、TR-8はそれらに比べて、TRシリーズのサウンドとしての完成度の高さを感じます。

サウンドの良し悪しを語ることはできませんが、純粋なTRのサウンドは、やはりRolandにしか出せないんだなと納得させられます。TR-808の伝説的なサウンドはどんなだろうという方は、海外の楽器販売サイトPerfect Circuit AudioのYouTubeチャンネルにアップされているこちらの動画をご覧ください。

出典:YouTube

TR-808とTR-909のサウンドが搭載されたTR-8には、キックやスネアなどの11種類のサウンドから成る16種類のキットが用意されています。この中から、ジュークのビートに良さそうなキットの11番を選択して、いざ制作へ。

元祖ステップシーケンサーで即興ビートメイク

ジュークはBPM 160とBPM 80辺りを行き交い、三連譜などを多用するトリッキーなリズムです。ここではBPMを80に、ステップのスケールを32分音符に設定します。TR-8のスケールは、3/8、3/16、16、32の4つから選択でき、ドラムパッドの上部で切り替えることができるので、とても分かりやすいですね。

あとはTR-RECモードに切り替えて、16個のドラムパッドをオン/オフするだけでビートが作れます。それでは、即興ビートメイクにチャレンジ。動画では、キック、スネア、ロー・タム、クローズハット、オープンハットの順でパターンを作成しています。わずか10秒で、こんなビートが出来上がります。

Roland TR-8 Beat Making 001 #aira #tr #juke

soundropeさん(@soundropecom)が投稿した動画 –

シンプルなパラメータでブラッシュアップも手軽

作成したビートのパラメータを調整して、バランスを整えます。TR-8には、各サウンドごとにチューンディケイのパラメータが搭載されているので、調整も簡単。キックとスネアには、アタックコンプなどのパラメータも搭載されているので、簡易的なコントロールで、高い効果を得ることができます。

なかでも驚きなのが、キックのディケイを長くした時のサブベースが加わったような太いキックの鳴りです。ディケイを調整するだけで太くなるので、実際にサブベースを加える手間もいりません。TR-8のキックなら、パソコンやスマホのスピーカーでも変化が分かりますが、このキックのサウンドは是非イヤフォンやモニタースピーカーで聴いて欲しいですね。

*イヤフォンを使用する場合は、耳への影響が考えられますので、一度ボリュームを下げた状態から試聴を行ってください。

Roland TR-8 Beat Making 002 #aira #tr #juke soundropeさん(@soundropecom)が投稿した動画 –

その他のサウンドのパラメータを調整してブラッシュアップしたビートがこちらです。TR-8に搭載されているパラメータは、ソフトのリズムマシンに比べるととてもシンプルですが、少ないパラメータでもしっかりと調整できるので、エディット時に悩まなくてすみますね(笑)。

パフォーマンスにアクセントを加えられるロール機能

TR-8には、4つのタイミングで演奏できるロール機能が搭載されていて、これを使うことで緻密なビートを表現することができます。ここでは、ロールで新しいハットのパターンを演奏してみました。

Roland TR-8 Beat Making 003 #aira #tr #juke soundropeさん(@soundropecom)が投稿した動画 –

動画のように異なるロールのパターンを組み合わせることで、多彩なグルーヴを作り出すことができます。パフォーマンス時にアクセントを加えるには最適な機能なので、ぜひ活用してほしいですね。

狙ったサウンドだけに使えるエフェクトでビートを加工

TR-8にはリバーブとディレイの2つのエフェクトが搭載されており、ステップでエフェクトのオン/オフを設定します。よって、スネアだけにリバーブを加えたり、ハットだけにディレイを加えたりといった設定も可能です。ここでは、スネアにリバーブを、オープンハットにディレイを加えてサウンドを加工してみました。

クリエイティブなSCATTERで作るランダムなビート

TR-8で最もテクノロジーを感じる機能のSCATTERは、作成したビートをランダムに再生するエフェクトです。これを使いこなすと、一つのビートのパターンから、いくらでもかっこいいビートを作り出すことも可能です。打ち込みでは表現できないパターンをリアルタイムに生みだしてくれるSCATTERは、パフォーマンスの幅を広げることができて、クリエイティブなビートには欠かせないですね。

人気の秘密はベーシックなサウンドと実用性の高さ

文中でも触れたようにTRシリーズのサウンドは、その人気から、あらゆる電子楽器やソフトウェアに搭載されています。それなのに、どうしてTR-8が必要なのか。そう思われる方も多いと思いますが、やはりオリジナルメーカーが作るハードのサウンドはものが違いました。

筆者はこれまで、TRのサウンドをあまり意識したことはなかったのですが、今回実際にTR-8を触ってみて、その音質と操作の手軽さにやられました。短時間で本物のビートを作れるTR-8は、作業効率的にもかなり優秀ですね。ベーシックなサウンドで、実用的。TRシリーズがあらゆるクラブミュージックから支持される理由が理解できました。

オリジナルのTR-808やTR-909が気になるという方も多いと思います。オリジナルへの憧れや、それでしか出せないサウンドなど、こだわりのポイントは色々とありますよね。もしも、TRシリーズのサウンドに惚れ込んでオリジナルの購入を検討しているという方がいたら、購入の前に是非一度TR-8のサウンドを聴いてもらいたいですね。オリジナルのサウンドを忠実に再現して、現代的な制作環境に適したTR-8が、オリジナル以上のものを与えてくれるかもしれません。

メーカーサイトで詳細をチェック

この記事をSNSでシェア!