初心者向けレコードプレイヤーのおすすめ12選。セッティングの手間を省ける接続性が魅力の多機能モデル

レコードブームが謳われ始めて早数年。先日紹介したこちらの記事からも、世界的にレコードがカルチャーとして根付いてきたことを伺い知ることができます。このレコード人気を後押ししたのが、面倒なセッティングなどの手間を省いてくれる多機能レコードプレイヤーの存在です。

今ではたくさんのレコードプレイヤーが販売されていますが、実際にレコードを聴き始めようと思った時に、自分にぴったりなプレイヤーがどれなのか、わからない初心者の方も多いかと思います。そこで、利便性、デザイン性、価格(5万円以内)を元に選んだ12のレコードプレイヤーを、機能別に紹介していきたいと思います。

これだけでレコードが聴けるオールインワン・プレイヤー

レコードを聴くために必要なすべての機能を搭載した、オールインワン・プレイヤー。これさえあれば、憧れのレコードライフを実現できます。レコードのリスニングには、プレイヤーに加えて、レコード針、フォノイコライザー、アンプ、スピーカー、ケーブルが必要です。

それら全ての機能を備えたオールインワン・プレイヤーは、高いコストパフォーマンスを誇ります。また、接続いらずで、すぐにレコードを聴ける利便性から、初心者の方には最も最適なレコードプレイヤーといえます。

ION Audio / Vinyl Transport

最近のレコードブームのなかで、おそらく最も多くのレコードプレイヤーを販売しているのがION Audio。多数のモデルが取り揃えられていますが、なかでも個性的でお手頃なのがレトロなトランク型レコードプレイヤー「Vinyl Transport」。

単3電池による駆動も可能な、ハンドル付きのVinyl Transportは、自宅での使用はもちろん、キャンプやフェスのお供にも最適です。カラーバリエーションも豊富で、赤、黒、水色の3色をラインナップ。コストパフォーマンス的に、最も優れた一台といえます。

  • サイズ(W x H x D):約349 x 114 x 254 mm
  • 重量:約2.8kg

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ION Audio / Max LP・Max LP BK

ナチュラルな天然木パネルの「Max LP」と、高級感漂うピアノブラック仕上げの「Max LP BK」の2色をラインナップしたMax LPシリーズ。レコードを聴くために必要な機能に加えて、USB端子を搭載したMax LPシリーズは、レコードの音をスマートフォンやPCに録音して、オーディオファイル化することもできます。

  • サイズ(W x H x D):約418 x 103 x 387 mm
  • 重量:約3.5kg

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Amadana Music / SIBRECO

デザイン家電ブランドamadanaのレコードプレイヤーは、やっぱりおしゃれ。音の追求よりも、音楽にまつわる新しいライフスタイルの提案をコンセプトに誕生した「SIBRECO」は、脚柱部に40mmのフルレンジスピーカーが搭載されており、機能性とデザイン性を高いレベルで追求しています。USB端子を搭載しており、レコードの音をPCへ録音することも可能です。

  • サイズ(W x H x D):410 × 117 × 325 mm
  • 重量:約3.25kg

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Numark / PT01 Scratch

その名の通り、スクラッチを楽しむために誕生した「PT01 Scratch」。アメリカのDJ機器メーカーNumark社独自のスクラッチ・スイッチを搭載したPT01 Scratchは、7インチのレコードで気軽にスクラッチを楽しめます。

PT01 Scratchにはインプット端子が搭載されており、スマートフォンを接続して、内蔵スピーカーから音楽プレイヤー内の音楽を出力することもできます。お好みの音楽に合わせてスクラッチを楽しめる、唯一無二のプレイヤーです。

  • サイズ(W x H x D):約302 x 102 x 302 mm
  • 重量:約2.15kg

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ワイヤレス接続可能なBluetooth対応プレイヤー

レコードプレイヤーにBluetooth機能を搭載したBluetooth対応プレイヤーは、お手持ちのBluetoothスピーカーやヘッドフォンにワイヤレス接続して、レコードを聴くことができます。また、フォノイコライザー(フォノレベルの信号をラインレベルに増幅する装置)も内蔵されており、アンプなどのオーディオ機器と接続して、レコードの醍醐味でもある、音のカスタムを楽しむこともできます。

その多くは、オーディオを意識した高音質設計となっており、より良い音質でレコードを楽しみたいという初心者の方や、オールインワン・プレイヤーからステップアップしたいという方にオススメです。

SONY / PS-HX500

ベルトドライブ方式(プラッターの回転方式の一つ)と、アルミダイキャスト製のプラッター(レコードをのせる部分)により、レコードの回転の安定性に優れた「PS-HX500」。ヘッドシェル(レコード針を固定するパーツ)一体型のストレート・トーンアーム(シェルを取り付けるパーツ)は、より正確にレコードの溝を読み取ることができ、音の再現性に優れています。

本体底面のゴム脚には、機械的な共振が起こりにくい偏心インシュレーターが用いられており、レコードの大敵でもある振動を抑制してくれます。USB端子を搭載しており、レコードをDSD 5.6MHzなどのハイレゾフォーマットでPCに録音することも可能です。

  • サイズ(W x H x D):430 x 104 x 366 mm
  • 重量:5.4kg

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TEAC / TN-400BT

日本の老舗音響機器メーカーとして、オーディオマニアからの指示も厚いTEACが手がけるBluetooth対応プレイヤー。安定した回転を実現するアルミダイキャスト製プラッターと、ベルトドライブ方式を採用した「TN-400BT」には、audio-technica製MM型カートリッジ「AT95E」が付属されており、音の入り口へのこだわりが感じられます。USB端子も搭載されており、レコードからPCへ録音することも可能です。

  • サイズ(W x H x D):420 x 117 x 356 mm
  • 重さ:約4.9kg

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ION Audio / PRO500BT

ION Audio初となるオーディオ向けレコードプレイヤー「PRO500BT」。こちらも、アルミダイキャスト製プラッターとベルトドライブ方式を採用し、安定した回転を実現しています。プラッターの下には水平器が装備されており、レコードプレイヤーの設置条件として欠かせない水平設置を、容易に調整することができます。USB端子も搭載されており、レコードからPCへ録音することも可能です。

  • サイズ(W x H x D):約444 x 123 x 364  mm
  • 重量:約6.3kg

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コンポなどと接続可能なフォノイコ内蔵プレイヤー

レコードプレイヤー自体にフォノイコライザーを搭載した、フォノイコライザー内蔵プレイヤー。本来レコードプレイヤーは、フォノレベルで出力されるため、フォノ入力を搭載したアンプが必要となります。

しかし、フォノイコライザーの搭載により、ラインレベル(コンポやテレビの出力レベルと同じ)での出力が可能なので、ライン入力のみ搭載されているコンポやアンプ、パワードスピーカー(アンプ内蔵型)に直接接続して、レコードを聴くことができます。

TEAC / TN-100

チェリーウッド調のキャビネットが、高級感を醸し出す「TN-100」は、再生終了時に、自動でトーンアームを上げてくれる、オートリターン機能を搭載。USB経由で、レコードからPCへの録音も可能です。

  • サイズ(W x H x D):420 x 105 x 356 mm
  • 重さ:約3.5kg

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The House of Marley / STIR IT UP

ボブ・マーリーの普遍的な愛や音楽、そして自然や生命に対するリスペクトを具象化し、素材と環境に配慮した製品をコンセプトに誕生したThe House of Marley。ボブ・マーリーの曲名が名付けられた「STIR IT UP」のボディには、竹をベースに環境に配慮した素材が用いられています。

コンセプトやデザインへの強いこだわりを感じるSTIR IT UPですが、安定した回転を実現するベルトドライブを採用しており、レコードプレイヤーとしての性能も、しっかり追求されています。また、ヘッドフォン端子を搭載しているので、ヘッドフォンでの視聴も可能。USB経由でPCへレコードの音を取り込むこともできます。

  • サイズ(W x H x D):420 × 115 × 345 mm
  • 重さ:約3.6kg

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audio-technica / AT-LP3

イヤフォンやヘッドフォンでおなじみのaudio-technicaも、その昔からレコードプレイヤーを作り続ける老舗音響機器メーカーです。複数のプレイヤーを取り揃えるaudio-technicaからは、ベルトドライブ方式で、フルオート再生が可能なレコードプレイヤー「AT-LP3」をチョイス。

アルミニウム合金ダイキャスト仕上げのプラッターと、筐体内部に配置された金属プレートが共振を抑制し、レコードの再現性を高めます。また、MM型カートリッジとMC型カートリッジの切換スイッチを搭載しており、オーディオ用の針として用いられることの多いMC型カートリッジの使用も可能です。

  • サイズ(W x H x D):435 x 128 x 353 mm
  • 重さ:約5.2kg

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TEAC / TN-350

細部までこだわった木目調のワインレッドのボディが目を引く「TN-350」。3万円クラスのプレイヤーのなかでは、最もオーディオ的なデザインとなっており、雰囲気から浸れます。

プレイヤーとしての性能もしっかり追求されており、アルミダイキャスト製プラッターとベルトドライブ方式を採用し、安定した回転を実現しています。USB端子も搭載されており、レコードの音をPCに録音することも可能です。

  • サイズ(W x H x D): 420 × 117 × 356 mm
  • 重さ:4.9kg

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Pioneer DJ / PLX-500

DJ機器シェア世界No.1のPioneer DJによる、DJ向けレコードプレイヤーのエントリーモデル「PLX-500」。DJ向けのレコードプレイヤーでは一般的なダイレクトドライブ方式(プラッターの回転方式の一つ)を採用したPLX-500には、ピッチスライダー(回転スピードの調整に使用)などの、DJを行うために必要な機能がすべて搭載されています。

カラーはブラックとホワイトの2色がラインナップされており、DJ女子にもオススメ。USB端子が搭載されており、レコードの音をPCに録音することもできます。

  • サイズ(W x D x H):450 x 159 x 368 mm
  • 重さ:約10.7kg

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いかがですか?気になる一台は見つかったでしょうか?ここまで紹介した通り、多くの多機能レコードプレイヤーがリリースされていますが、初心者の方のプレイヤー選びのポイントは、接続性だと思います。

オーディオ機器を持っていない方や、接続などのセッティングに自信がない方には、オールインワン・プレイヤーがオススメですし、Bluetoothスピーカーやヘッドフォンをお持ちの方であれば、Bluetooth対応プレイヤーという選択肢も出てきます。また、コンポやアンプをお持ちの方であれば、フォノイコライザー内蔵プレイヤーでレコードを楽しむこともできます。

自身の環境と照らし合わせつつ、あとは予算とデザイン性から、あなた好みの一台に絞っていくといった感じでしょうか。それでは、あなたにぴったりなレコードプレイヤーを見つけて、素敵なレコードライフをお楽しみください。