音楽制作用ソフトウェアとして誕生したNative Instruments社の「Maschine」。このMaschineソフトウェアと専用コントローラが一体となったプロダクトとして、これまでに、Maschine、Maschine Mikro、Maschine Studioがリリースされてきました。
そして、これらのプロダクトで蓄積されたノウハウを元に誕生したのが、Maschine Jamです。Maschine Jamは、その名の通り、即興性を追求したプロダクトです。
インスピレーションをすぐに表現可能なMaschine Jamの機能性が、先日リリースされたMaschineソフトウェアのバージョン2.6でさらに充実。ここからは、Maschine 2.6で新たに追加されたMaschine Jamの機能を紹介したいと思います。
JAMからステップ毎の編集が可能に
Maschine 2.6では、Maschine Jamにステップ編集機能が装備されました。これにより、Maschine Jamコントローラからステップ毎にピッチ、ベロシティ、レングス、ポジションを変更したり、左下隅のクリックパッドで16段階のベロシティ・レベルを設定してステップを録音できるようになりました。
それでは実際にMaschine Jamを使ってバージョン2.6の新機能を試してみたいと思います。こちらの動画ではシンセを録音後に、ベロシティ、ノートレングス、チューン、ポジションの順に変更を行っています。
これらの機能を使用することで、録音したステップを細かく調整できるので、作成したシーケンスパターンのブラッシュアップも簡単。クリックパッドを使用してパラメータを変更したいステップを直接選択できるので、操作はとても簡単です。
モジュレーションを加えてビートに抑揚を加える
次に、16段階のベロシティ・レベルを使用したステップの録音と、Smart Stripsを使用したモジュレーションの録音を試してみたいと思います。動画では、ベロシティ・レベルを127に設定してハットを録音。その後に任意のステップのベロシティ・レベルを小さくして、ハットの鳴り方に抑揚をつけています。
さらに、ハットに挿入したフィルターのカットオフとレゾナンスをSmart Stripsでコントロールして、各パラメータを録音。ステップ毎にカットオフとレゾナンスの値を変えることで、ハットのパターンに動きを加えてみました。
Smart Stripsの操作性を活用したモジュレーションの録音はとても直感的で、考えずに実験しながら曲作りを進めていくことができるので、積極的な使用をオススメします。間違いなく想像を超えるクリエイティビティを得ることができます!
これまでのMaschineシリーズも即興性には定評がありましたが、64個ものクリックパッド・マトリックスや、特徴的な8本のデュアルタッチ式Smart Stripsを搭載したMaschine Jamの即興性は別格。その即興性がMaschine 2.6で強化され、表現の幅がさらに広がりました。クリエイティブなトラックを即興で作れるMaschine Jamの今後の進化に注目です。
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画像出典:Native Instruments