Litefeetというジャンルをご存知でしょうか?Litefeetとは、BPM 100のヒップホップとポッピングといわれるアクロバティックなダンスを組み合わせたジャンルです。これだけを聞くと、これまでのヒップホップカルチャーとなんら変わらないように思いますが、Litefeetの特徴は地下鉄の車内を舞台にダンスが行われるということです。地下鉄でダンス?日本では考えられない状況ですが、このLitefeetシーンについて紹介したいと思います。
Litefeetはニューヨークの地下鉄から生まれました。誕生して10年にも満たないシーンですが、その盛り上がりは高まるばかりで、なかにはアメリカの有名ダンス番組や、ナイキなどのCMに出演したダンサーもいます。現在シーン最大の盛り上がりをみせているといわれるLitefeetについては、先日海外メディアのFact Magazineで公開されたドキュメンタリームービーをご覧いただくと理解が深まります。
出典:YouTube
地下鉄を舞台に繰り広げられるLitefeetは警察からの抑圧も大きく、罰金刑や実刑を受けるケースもあります。そのような状況にも関わらず、彼らが地下鉄でダンスを続ける理由。それは彼らの生活環境に起因しているようです。彼らが生活する周辺にはギャングや暴力が溢れていて、その辺でダンスをしたくてもできないという状況があるのです。そのような環境により、地下鉄が彼らの逃げ場になっているという現実があります。だからといって、地下鉄でダンスという発想もぶっ飛んでいますが。。
出典:YouTube
今ではヒップホップの一ジャンルとして確立されたLitefeetの音楽スタイルは、チョップ(音声を細かく切る手法のこと)されたボーカルが印象的なコミカルなトラックで、ヒップホップの伝統を良い意味で受け継いでいます。
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出典:Soundcloud
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出典:Soundcloud
Litefeetはこのような環境下で音楽とダンスが共に進化を続け、それぞれが密接な関係にあります。ダンスも音楽もとてもクールでエキサイティングですよね。
動画に映し出されるニューヨークの若者達の生き生きとした目と、とにかく楽しそうにダンスと音楽に打ち込んでいる姿がとても印象的です。自然とそのようなエネルギーが溢れ出てくるLitefeetシーンをみていると、決して一過性の現象ではなく、今後もさらに盛り上がりをみせていくのは間違いなさそうです。動画に映し出されていた若者達のなかから、本物のスターが誕生する日も近いかもしれませんね。
引用元:Fact Magazine