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KORGがMS-20 の進化系のステップ・シーケンサーを同梱した組み立て式モジュール MS-20M Kit + SQ-1を発表

2013年にMS-20のミニサイズとしてリリースされた「MS-20 mini」は、2014年に組み立てキット「MS-20 Kit」としても発売されましたが、今度はMS-20をベースに更なる改良を施した、組み立て式のアナログ・シンセサイザー・モジュールMS-20M Kitが発売されます。

MS-20M Kitは、オシレーター・シンクやFM、前期型・後期型の2つのフィルターを搭載し、PWMなど大幅に強化されたシンセシスに加え、Hz/V、V/Oct両方に対応したCV INなど接続端子も追加され、他の機材との連携も容易になっています。

同時に発表されたステップ・シーケンサーのSQ-1も同梱されているので、自在にシーケンスを組んでプレイすることも可能です。

出典:YouTube

オシレーター・シンクを可能にするSYNC ON/OFFスイッチ

VCO1の位相をVCO2の位相に対して強制的に同期させるオシレーター・シンクで、複雑な倍音を含む強力なサウンドを得ることができます。

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出典:KORG

周波数変調するFM ON/OFFスイッチ

VCO1の波形でVCO2の波形を周波数変調(FMまたはクロス・モジュレーション)することで、ビブラート効果や過激な金属音を作り出すことができます。

2種類のフィルターを切り替えるFILTER TYPEスイッチ

オリジナルMS-20の生産時期によって異なる2種類のVCF回路をスイッチ1つで切り替えできます。前期型(REV.1)では独特の歪みを持ち自己発振する強烈なサウンドを、後期型(REV.2)ではノイズが少なく甘くメローなサウンドを得ることができます。

パルス・ウィズ・モジュレーションを可能にするPWM IN端子

かつてのMS-10に実装されていたPWMがMS-20でも可能になりました。VCO1の矩形波のパルス幅を周期的に変化させることで独特な厚みのあるサウンドを得ることができます。

Hz/VとV/Oct、S-TrigとV-Trig、全てのCV/GATE規格に対応

MS-20MではHz/V規格とV/Oct規格それぞれのCV IN端子を搭載されています。

GATE信号を受けるTRIG IN端子には、オリジナルのMS-20と同じS-Trig規格のほかに、一般的なV-Trig規格の端子が追加されました。MS-20Mは、CV/GATE出力を備えたあらゆるシーケンサーやコントローラに対応します。

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出典:KORG

3系統のJUNCTION端子

3系統のジャンクション端子を装備し、ステップ・シーケンサーSQ-1などの出力信号をミニ・フォーン・プラグから標準プラグに変換したり、その信号を複数に分配して多彩な連携をとることができます。

MIDI IN端子、USB-MIDI端子

ノート・メッセージを受信可能なMIDI INとノート・メッセージを送受信可能なUSB-MIDIが装備されており、MIDIキーボードでの演奏や、DAWに打ち込んだシーケンスなどの演奏も可能です。

MS-20M Kit + SQ-1の価格は、市場予想価格で¥100,000前後。発売開始は、2015年1月下旬を予定しています。

主な仕様

  • 接続端子:SIGNAL IN端子(モノラル・フォーン・ジャック)、SIGNAL OUT端子(モノラル・フォーン・ジャック、2Vp-p output、3.5kΩ)、PHONES端子(ステレオ・フォーン・ジャック、48mW (33Ω負荷)、DC12V端子、MIDI IN端子、USB(タイプB)端子
  • 電源:DC12V
  • 外形寸法:587(W)× 215(D)× 104(H)mm
  • 質量:4.0 kg
  • 付属品:ACアダプター(KA310 12V/1.5A)、Φ6.3パッチ・コード10本、Φ3.5パッチ・コード3本

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