複数のマイクを使用して行うドラムのレコーディングにはスキルが必要で、いまいちレコーディングしたドラムのサウンドに満足できないというドラマーの方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、オンライン・マスタリングサービスLANDRのブログページに掲載されているドラムレコーディングの方法について紹介します。
これまで大小さまざまなスタジオでドラムのレコーディングを行ってきましたが、録音した音に満足することはありませんでした。そこで自分でドラムの録音してみることにしました。
レコーディングについての知識はほぼゼロで、あるのは自分の耳とブレイクビーツへの熱意だけでした。何度も試して、幾度となくミスを重ねて、ようやく納得できる音を録ることに成功しました。私が録音して作成したドラムのサウンドを聴いてみてください。
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それでは、このドラムのサウンドをどのように作成したかをお教えします。(Glyn Johnのテクニックを参考にしていますが、それに縛られ過ぎないように気をつけました)
1. オーバーヘッド・スネアマイク
大きなダイアフラム(振動版)を内蔵したコンデンサマイクを、スネアドラムの上(1メートル弱の位置)に設置しました。
2. フロアタムマイク
オーバーヘッドと同様にコンデンサマイクをフロアタムとバスドラムの間に設置しました。
3. バスドラム・マイク
ここでもコンデンサマイクをキックドラムの前に設置しました。
マイクを置くベストポジションを探るために、友人にキックを強く叩いてもらい、ドラムの前に手をかざして最も強く風を感じる場所を探して、マイクを設置しました。
新しいテクノロジーが苦手な私は、未だにGaragebandを使って録音しています。
4.ミキシング
録音したビートを、よりユニークでグルーヴ感溢れる音に仕上げたいので、私はドラム作成全体の90%を実験やミキシングに費やしています。
音を整える時には、特に際立たせたい”ドミナント”マイクを決めます。シンプルに最もビートと合うマイクを選び、EQ、オーバードライブ、8分音符のディレイを加えます。そして他のマイクも合わせて、音に肉付けを行います。
ドラムサウンドを大きくしたいなら、バスドラム・マイクを真ん中にして、スネアとタムを左右にパン振りしてください。
5. サンプルのようなドラムのサウンドに加工する
個人的に、ジャリっとしたサンプルらしいドラムのサウンドが好きなので、LANDRでマスタリングを行ったドラムをGaragebandに貼り付けて、ドラムのレイヤーとして加えます。
20年間ドラムを叩いてきましたが、ようやく満足できる録音ができました。今回の経験から学んだこと、それは正解は一つではなく、しっくりくるものを見つけるまで色々と試してみるということです。
あなたも好みのサウンドを実現するために、実験しながらトライしてみてはいかがですか?