Hip Hop創世記の最重要DJの1人Grandmaster Flash。Grandmaster Flashは、1970年代、ブロンクスで活躍していたDJクール・ハークからDJを学び、1970年代後半からDJ活動をスタートさせました。
そんなGrandmaster Flashが、2枚のレコードを使用してブレーク・ミックスを説明する貴重なビデオをご紹介。こちらのビデオは1983年に撮影されたモノです。
出典:YouTube
2枚のソウルのレコードのドラム・ブレイク部分を交互にかけていくことで、永遠にドラムのループを作り出していますが、これがまさにブレークビーツの始まりですね。
おそらく使用しているターンテーブルはTechnicsの初代SL-1200と思われますが、このターンテーブルにはピッチフェーダーも付いていないので、それぞれのピッチを合わせることもできず、いわゆるカットインと言う手法で曲を入れていきます。
ミキサーもバカでかいですが、この頃にはすでにクロスフェーダーが存在していたことが分かります。DJ以外にクロスフェーダーを必要とするジャンルがなかったので、その昔はクロスフェーダーさえなかった時代です。
このビデオからDJカルチャーがテクノロジーの進化と共に多様化してきたことがよく分かりますね。
このGrandmaster Flashのプレイは、パソコンやアプリを使用したDJから入られた方にはとても新鮮に映るのではないでしょうか?レコードでのDJは楽しいですよ!
via:Synthtopia