Googleが開発した機械学習する次世代シンセ「NSynth Super」。音作りの新たな可能性を切り開く斬新なアプローチ

Googleが、音の特性を機械学習して全く新しいサウンドを生成するシンセサイザー「NSynth Super」を公開しました。人の脳を模するニューラルネットワークを使って、アートや音楽を生成するプロジェクトMagentaの研究の一環として開発されたNSynth Superの操作は、とってもシンプル。

四隅に装備されたダイヤルを回してアサインする楽器を選択。Kaoss Padのようにタッチスクリーンをドラッグして、アサインした4つの楽器の成分バランスを調整することで、新しい音色を作り出すことができます。これは、既存のシンセのように音を合成するのではなく、例えば、エレピとベースの音成分を調整して、新しい音色を作り出すといった感じです。

新たに生成された音色は、エンベロープを調整してエディットすることも可能。本体には、鍵盤などの発音のトリガーとなる装置が装備されていませんが、動画のようにMIDI対応のシーケンサーやキーボードで演奏できます。

すべてのソースコードを含むNSynth Superプロトタイプのオープンソース版、回路図およびデザイン・テンプレートは、GitHubでダウンロードできます。

そのシンプルな見た目とは異なり、これまでに聴いたこともない難解なサウンドを手軽に作れそうなNSynth Super。個性的なサウンドを追求するクリエイターは要注目です。製品化については触れられていませんが、乞うご期待の一品ですね。