AKAIのMPCシリーズの登場により、クラブミュージックを中心にパッドを使用したドラムの打ち込みが主流となりました。MPCにお世話になったクリエイターは多いと思いますが、ドラムパッドは現代のMIDIコントローラにも多用され、音楽制作のコントローラとして絶対的な地位を確立しています。
ドラムパッドは、多くの場合ドラム音源のレコーディングに用いられますが、これを楽器のように扱うARAAB MUSIKやJEREMY ELLISなどのフィンガードラマーなるアーティストも存在します。
世の中にはたくさんのドラムパッドが存在するわけで、他にも巧みな指さばきで魅了してくれる隠れたアーティストは多いはず。
と言うことで、既にれっきとした奏法でもあり、もっと盛り上がってもいいはずの、フィンガードラミングのプレイ動画をご紹介します。
GUVI:MPC ライブセッション
ベルリンを拠点に活動するGuviと言うアーティストによるAKAI MPC2500を使用したパフォーマンスです。ドラムのパーツを叩きながら、長めの上音のサンプルがアサインされたパッドを叩き楽曲を構成しています。
スライダーを使用したチューンのコントロールに余裕を感じます。
出典:YouTube
ASAP ROCKY’S:Maschine Mikro ライブパフォーマンス
現代のドラムパッドの代名詞NI Maschineを使用したASAP ROCKY’Sによるパフォーマンス。指の動きがとにかく滑らか。完全に動きが体に染み付いています。絶対に外さないですね。
出典:YouTube
Substance B:Badassフィンガードラミング・ルーティング
ゲームセンターを彷佛とさせるMIDI Fiterを使用したSubstance Bと言うアーティストによる片手奏法の変態系のパフォーマンス。ソフトはAbleton Liveを使用し、ドラムと声ネタによるメロディ一切なしの男気あふれるルーティンです。
Substance Bさん、ギーク度が高そうです。
出典:YouTube
フィンガードラマーの特徴として、メロディの音数は少なく、ほぼドラムやSEだけでパフォーマンスを構成しています。このくらいの指さばきになるとドラムだけでも十分に聞かせることができると言うことですね。お見事!