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GEAR

アナログサウンドを自在に操ってインパクトのあるサウンドを生み出すシンセサイザー『Analog Four』

2012年のおおとりを飾る機材として登場したElektron Analog Four 。Analog Four は、4つのシンセ・トラック、内蔵エフェクトをコントロールするFXトラック、そしてアナログ・ファンにはうれしい、アナログCVとGate信号をコントロールするCVトラックの、合計6つのトラックで構成されています。

そのデータ構造は、非常にシンプルで、シンセ・トラックのパラメーター設定によるサウンドと、そのサウンドをアサインする4つのシンセ・トラックとFX、CVトラックの設定を含むキットで構成されています。サウンドとキットは、それぞれで最大128個まで保存できます。

これらのサウンドとキットを使用して、16個のシーケンス・パターンを作成できる8個のバンクで、最大128個のシーケンス・パターンを作成でき、作成したパターンを、チェインとソングに並べ、楽曲を構成します。

Analog Fourの信号経路

Analog Fourを使用して一番やられたポイントは、音質とその制御についてです。”アナログ・シンセサイザーだもの当たりまえ”的な感覚はありますが、実際に使用してみるとそのすばらしさに改めて気付きます。

”アナログ=音がいい”と言う概念をお持ちの方も多いと思いますが、音が良いとされるアナログ回路がこれまで一般的でなかった理由は、常に変動しているアナログ信号を正確に制御できないところにありました。もちろん、これはアナログ特有の味でもありましたが、音が良くとも、エディットしたサウンドが変化してしまうのでは、そのポテンシャルを十分に引き出せているとは言えません。
しかし、近年の技術革新によりアナログをデジタルで制御してしまうと言う、素晴らしい時代がやってきました!

では、Analog Fourはどのような信号経路を辿り、どこからどこまでがアナログ回路なのでしょうか?
まず、各ボイスのシグナルの発振基となる2つのオシレーターは、もちろんアナログです。オシレーターで発振されたシグナルのピッチは、デジタルで制御され、ノイズ・ジェネレーターも同様にデジタルです。2つのフィルターとオーバードライブ、アンプはアナログで、エンベロープとLFOは、デジタルです。このように、シグナルの音色に関わる部分はアナログ回路を用い、そのシグナルの動作を制御する部分についてはデジタル回路が用いられています。

よってAnalog Fourは、オシレーターからオーディオ出力までの信号経路は完全にアナログとなり、外部入力されたシグナルについても同様にアナログとなります。デジタル・センド・エフェクトのウェット信号は、メイン出力の手前でドライなアナログ信号とミックスされます。

Analog Fourは、パラメーター・ロックやノート・スライド、パラメーター・スライドと言った各ノートに対して個別の設定を行うことができますが、”これがアナログか?”と思わず勘ぐってしまうくらい、劇的な変化にも違和感なく追従してくれます。

10個のパラメーターで簡単エディット

Analog Fourの機能における特徴は、10個のパラメーターを使用してサウンドのエディットを行えるパフォーマンス・モードがあげられます。パフォーマンス・モードでは、1つのパラメーター・ノブで、複数のトラックに一括して影響を与える、いくつかのパラメーターをコントロールすることができます。要するに簡単エディット・モードとも言える機能なのですが、複数のトラックに対して一括してコントロールを行う訳ですから、期待していた効果とはほど遠い結果になるかと思いきや、その効果が素晴らしいのです!
劇的にサウンドの音色を変えることができますし、任意でパラメーターのアサインを変更できるので、オリジナル・パフォーマンス・モードも簡単に設定できます。

シンセサイザーの楽しみの1つに、サウンドのエディットがあげられますが、好みのサウンドに仕上げるにはそれなりの手間と時間を要してしまい、せっかくのアイデアを失うこともしばしば。
しかし、パフォーマンス・モードを使用することで、効率よく好みのサウンドを作成できますし、もう少し追い込みたいと言う時には、各パラメーターを詳細に設定することで、さらなるオリジナル・サウンドを作成できます。

パフォーマンス・モードは、詳細に設定を行うことで、ライブ演奏時に劇的な効果を生み出すので、積極的に使用したい機能です。

Analog Fourの可能性

Analog Fourは、シーケンサー内蔵の4ボイス・アナログ・シンセサイザーなので、これ1台だけでも十分お楽しみ頂けます。
しかし、個人的には同社のOctatrackとの連動を楽しみにしておりました。
MIDIケーブルとオーディオ・ケーブルを接続し、Octatrackをマスターにしてシーケンスを再生。
あとは、Analog FourでエディットしたサウンドをOctatrackへサンプリング。
完璧な同期により、一糸乱れることも無くサンプリングされたサウンド達をOctatrackでスライス。
ランダム・モードなどにより、グルーヴ感あふれるアナログ・シンセサイザー・ループの完成です。

個人的にはこの2台だけで一生トラック制作できてしまうかなと思えるくらい効率的で音質にも満足させられてしまいました。

往年のアナログ・シンセサイザーを使用したことがある方なら、誰でも違和感を覚えるほどの新感覚。
Analog Fourで異次元のアナログ体験を!!

メーカーサイトで詳細をチェック

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