• このエントリーをはてなブックマークに追加
HACK

サウンドの作り込みには必要不可欠!〜エフェクターの基礎知識Vol.1

サウンドにあらゆる効果を加えてよりクオリティの高いトラックの作成を可能にしてくれるエフェクター。現代の音楽においてエフェクトを使用していないトラックは存在しないほどとても重要な存在です。一口にエフェクターと言っても、多くのエフェクターがあり、いったい何をどのように使えば良いのかと言う疑問をお持ちの方も多いはず。そのような疑問の解決につながればと、エフェクターの基礎知識について紹介していきます。
まず始めに、エフェクターの種類や接続方法について紹介します。

エフェクターとは?

エフェクターとは、あるものに効果をもたらす機材のことです。一般的に、映像などのビジュアルに使用するものと、ギターなどの音楽に使用するものが存在し、求める効果によって使用するエフェクターは異なります。さらに同じ効果を得られるエフェクターでもその効果や質感に違いがあり、楽器ごとに使用するエフェクターも異なります。エフェクターが必要な理由は、サウンドへの味付けと調整が挙げられます。

effector_vol1-1

出典:Lexicon

例えばドラムの素音だけでもドラムのトラックを作成できますが、このドラムに対して「リバーブ」と言うホールなどの反響音をシュミレートした効果を加えることで、広がりのあるドラム・トラックを作り出すことができます。楽器本来のサウンドに効果を加えるエフェクターは、サウンドの積極的な作り込みと言う側面が大きいのです。

エフェクターは、1960年代以降に多用されるようになりました。これは音楽が生演奏からスタジオ録音へ移行していったことに関係していて、ミュージシャンがエフェクターを使用した新たなサウンドを生み出すために、スタジオであらゆる実験を繰り返しました。独自のセッティングを生み出すために、エフェクター本来の使い方は無視され、これにより製造メーカーの意図しない使用方法が主流になったパターンも多く存在します。エフェクターにはある種のセオリーはありますが、正しい使い方は存在しない、とてもユニークなものなのです。

エフェクターの種類

エフェクターの形態にはハードウェアとソフトウェアの2つがあります。

effector_vol1-2

出典:HOOK UP

ハードウェアのエフェクターには、ギターなどに使用されるコンパクト・エフェクターや、サウンドの音圧や質感を調整するコンプレッサーなどがあり、このようなエフェクターをソフトウェアにしたものをプラグイン・エフェクターと総称します。

effector_vol1-3

出典:Sonnox

それぞれの違いはサウンドの質感と接続性で、音質に関しては好みの問題となるのでどちらが良いと言う言い方は適切ではありません。
エフェクターの種類は原理別に6つに分けることができます。

  1. ダイナミクス系:コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートといった主に音量を調節するエフェクター
  2. フィルター系:イコライザー、フィルターなどの倍音構成を変化させるエフェクター
  3. 歪み系:ディストーションなどのサウンドを歪ませるエフェクター
  4. モジュレーション系:トレモロ、コーラスといったサウンドを周期的に変化させるエフェクター
  5. 空間系:リバーブやディレイといったサウンドに広がりを与えるエフェクター
  6. マルチエフェクター:1台に上記のエフェクターが搭載されており、複数の役割を果たすエフェクター

エフェクターの接続方法

接続方法で見た場合、エフェクターは歪み系や、ダイナミクス/フィルター系、モジュレーション系の一部の、原音を直接変化させるものと、コーラス/フランジャーなどのモジュレーション系と空間系の原音にエフェクト音を加えるものの2つに分けることができます。
ギターやベースにコンパクト・エフェクターを使用する場合の接続方法は下記のようになります。

effector_vol1-4

ギターやベースにプラグインのエフェクターを使用する場合は下記のような接続方法になります。

effector_vol1-5

コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートといったダイナミクス系のエフェクターの接続は、ハードウェア・ミキサーの各チャンネルに搭載されているインサートに接続します。
インサート端子は通常、多入力の制作向けのミキサーに搭載されており、ライブなどで使用する小型のミキサーには搭載されていません。ダイナミクス系のエフェクターとミキサーのインサート端子との接続には、1本のケーブルでエフェクトのセンドとリターンをまかなえるインサーション・ケーブルを使用します。

effector_vol1-6

リバーブやディレイなどの空間系のエフェクターやマルチエフェクターは、ミキサーに搭載されている、エフェクト・センド/リターンの端子に接続して使用します。エフェクト・センドでエフェクターへ送る原音の量をコントロールし、エフェクト・リターンでエフェクトがミックスされたサウンドの量をコントロールします。

effector_vol1-7

この接続方法は、マルチタイプのエフェクターが多いDJ用のエフェクターでも一般的です。

パソコンを使用した音楽制作の場合、レコーディングしたサウンドに対してエフェクトを加えるのが一般的です。この場合、オーディオはインターナルとしてソフトウェア内部で処理されるので、外部へ出力されることなくオーディオを扱うことができます。外部へサウンドを出力した場合は何かしらの外部機器を通ることになるので、サウンドはその影響を受けることになりますが、その様な影響を与えたくない場合は、インターナルでの処理をお勧めします。

逆にパソコンのサウンドがクリアすぎるので粗くして味を加えたいと言う場合は、エクスターナルでハードウェア・ミキサーやハードウェア・エフェクターなどの外部機器へサウンドを送ると言う方法もあります。使用するエフェクトや、サウンドの経路を変えることで異なるサウンドを得ることができるので、スタイルや求めるサウンドによって、無限の方法が存在します。
突き詰めるときりがない、それがエフェクターです。

音楽制作用のホストアプリケーション・ソフトには上記で紹介したエフェクターが標準で搭載されており、各エフェクターごとにテンプレートのファイルも付属されているので、誰でも簡単にその効果を実感することができます。搭載されているエフェクターは、エフェクターがどんなものなのかを理解するには最適です。音楽制作用のホストアプリケーション・ソフトをお持ちの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

この記事をSNSでシェア!