Wikipediaによると、協和音とは基本的に西洋古典音楽において美しいとされてきた振動数比を持つ音程を持った和音、不協和音とは同じく西洋古典音楽おいて美しくないとされてきた振動数比を持つ音程を持った和音を指すとあります。確かに西洋音楽に慣れ親しんできた我々は、CとF#のノートで作られた不協和音よりも、CとGで作られた協和音の方が心地良いと感じる人の方が多いと思います。
これまで神経科学者達はコードの好みは先天的なものであると考えてきました。しかしマサチューセッツ工科大学(MIT)の教授ジョシュ・マックダーモットが、西洋の音楽とほぼ接触したことのないアマゾンの部族チーマネー人を中心に行った研究によると、彼らが不協和音と協和音を聴いた時に同じ感情が生まれることがわかり、コードの好みは先天的ではないということが証明されました。
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この研究ではより広範囲にデータを得るために、チーマネーの村があるボリビアの都会に住む人々や、アメリカ人に対しても同じ実験を行っています。実験の結果、ボリビアの都会に住む人々の多くは協和音を好み、アメリカではより多くの人々が協和音を好んだそうです。
この研究結果から、コードの好みが先天的なものではなく、文化の影響が強いことが理解できます。そう考えると、これまでに聴いてきた音楽が、その人の音楽の好みを左右するのかもしれませんね。
引用元:MIT News