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カセットテープ・リバイバル。今話題のアナログメディアの魅力とは?

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ここ最近、カセットテープやラジカセを取り上げたニュースを目にする機会が増えましたね。実際に海外では、数年前からカセットテープでリリースを行うアーティストが増えており、カセットブームを後押ししています。

現在のカセットブームは、ただのトレンドなのか、それとも揺るぎない存在になり得るのか?そして、カセットテープでのリリースは、インディーズのミュージシャンの選択肢として有効なのでしょうか?

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モントリオールのナンズ・アイランドにあるDuplication.caの共同創業者Denise Gorman氏によると、Duplication.caはCDやDVD、そしてレコードと共に、細々とカセットテープを作り続けてきたそうです。

しかし、ここ最近のカセットブームには嬉しい悲鳴を上げているといいます。彼は「以前は数日で2オーダーだったのが、ここ2~3年は1日に5~10オーダーに増えました。」と語っています。

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名刺に“Official Tape Girl”と記載するほどカセットテープに愛着を持つ、バンドDead WifeのメンバーAshly Dupe曰く、「皆アナログに回帰したいんだと思います。なのでレコードに全てのお金を費やすのではなく、カセットテープも作りたいのではないでしょうか。」

カセットテープでのリリースが増えるなか、数多くのバンドがカセットにデジタルファイルのダウンロード用コードを付属して販売しています。

とある興行主は次のように語っています。「基本的にカセットの音質は良くありません。そのためブラックメタルや激しいノイズ、ローカルなバンドのデモテープなど、音質が悪くても問題ないジャンルに適しているのです。」

No NegativeThee NodesというローカルバンドでプレイするDuplication.caのMatt Smith氏は、カセット特有のローファイ・サウンドが魅力の一つだと語っています。

「カセットの良いところは、劣化の過程だと思います。レコードが劣化するとサウンドが荒くなったり、プチプチノイズが発生したりしますが、同じようにカセットは音が飛んだり、ピッチが変わって変な声に聴こえたりします。おもしろいのは、デジタルマスターにカセット・エフェクトを加えて音源を劣化させるミュージシャンが多くいることです。逆行しているように感じますが、今はそんな時代なのです。」

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彼はまた、メタルのベテランバンドWarlordが、1983年にリリースしたEP「Deliver Us」をテープで再リリースしたことを引き合いに出して、カセットテープは必ずしも音が悪いわけではないといいます。

「この作品は、豊富な経験を持つエンジニアにより、カセットのために特別にリマスターされています。ハイバイアス・テープ(Type II)に最適なケースを使用したカセットに録音されており、とても素晴らしい音質です。」

カセットテープは、コンパクトで手頃、小ロットから作れて、回転率が良いので、実験的なフォーマットとしては最適です。アナログレコードよりも手軽に作れるカセットテープならリスクも少なく、インディーズのミュージシャンにとっては、ファーストチョイスのアナログメディアといえそうです。

デジタルメディアの反動で、フィジカルなメディアが注目される現代。カセットテープは、アナログレコードと同様に、今後も安定した人気を集めていくのではないでしょうか。

ライター:Malcolm Fraser
引用元:LANDR

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