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TECHNOLOGY

BOSEが開発するハンズフリーなARグラス。視界に合わせて音だけで情報を教えてくれる「BOSE AR」

BOSEが、世界初のオーディオARプラットフォームと、聞くメガネ「BOSE AR」のプロトタイプを発表しました。他のAR製品のように視覚的な情報伝達を用いずに、音だけで情報を届けるBOSE AR。音楽や通話を楽しめるだけでなく、センサーで頭の動きを感知したり、iOS/Android端末のGPS情報に基づいて場所を特定することで、それらの情報をアプリに送信し、リアルタイムに周辺情報を音で提供してくれます。

タッチスクリーンをタップしたりスワイプしなくても、頭の動きや音声、本体をタップするだけで操作できるので、スマートフォンを見ずに、ハンズフリーで複数のアプリを使用することができます。EngadgetのYouTubeチャンネルでは、先日開催されたSXSW(サウス・バイ・サウス)で実際にBOSE ARを体験している様子が紹介されています。

BOSE ARには新たに開発された超小型の音響システムが搭載されており、既存のBOSE社製ヘッドホンと同様のサウンドを楽しめます。また外部への音漏れを防ぐ新しい技術も搭載されており、周りを気にせずに音楽を楽しむことができます。

BoseのバイスプレジデントJohn Gordonは、BOSE ARについて次のように語っています。

視覚情報ではなく、音声で情報を伝えるBOSE ARは、小さなディスプレイに気を取られることなく、ありのままの景色を楽しむことができます。どこを向いているのかを瞬時に判別し、場所と時間をさまざまな情報と組み合わせることが可能なので、旅行、勉強、音楽など、可能性は無限大です。お気に入りのアプリや商品をそのまま使えるため、これまでネックとなっていた問題も解決しました。

聞くメガネBOSE ARは、次のようなシチュエーションで活用できます。

FOR TRAVEL

BOSE ARがあれば、観光も様変わり。史跡では歴史上の出来事を音で再現したり、有名な人物の銅像の前に行けば歴史的演説がその場にいたかのように聞こえてきます。例えば合戦のあった場所では、馬の蹄の音が史実通りに再現され、右から左に目の前を通過しているかのように聞こえたりします。また空港ではチェックインから出発ゲートまで案内してくれます。

FOR LEARNING

見ている看板、見ている言葉やフレーズを音声で案内。翻訳もしてくれます。また、絵画に近づくと、絵画にまつわる逸話などを説明してくれるそうなので、高音質でクラシックを聴きながら、美術館で絵画鑑賞なんてこともできそうです。

FOR MUSIC

プレイリストが目前に表示され、ジェスチャーや声、タップで操作できます。BOSE AR装着時は、頷くだけで音楽を選択したり操作が可能。スマホの画面を見ずに操作できるので、車の運転中にSpotifyで選曲を楽しむなんてこともできそうですね。

FOR EVERY DAY

BOSE AR本来の機能に影響することなく、どこを見ているかに基づいて、役立つ情報のみを提供します。上を見上げれば天気予報を、下を見ればレストラン情報を案内してくれます。

BOSE ARのプラットフォームは認定開発者やメーカー向けに提供予定です。また、ASICS Studio、TuneIn、TripAdvisorなどとのコラボも進行中。そのほか、MITメディアラボやNYUフューチャーリアリティラボなどの研究機関とも協力して、音声を使ったARの可能性を探っています。

場所と時間をさまざまな情報と組み合わせることができるBOSE AR。例えば、ライブ会場でしか聴けない音楽を配信することで、オーディエンスはライブに行く楽しみが増えます。

また、街や雑誌で目にする音楽の広告ポスターを見ると、実際にその音楽が流れてきたり。レコード屋さんで見つけた気になるレコードのジャケットを見ると、その音楽とともに関連情報が流れてきたり。BOSE ARなら、物理的なものとの組み合わせで音楽を楽しむことができそうです。

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