MIDIコントローラは多数あれど、その多くは演奏用のキーボードやパッドばかりで、意外とないのが、豊富なノブを搭載したコントローラ。需要はそう多くないのかもしれませんが、DAWやプラグインのパラメータを駆使して曲を作ったり、パフォーマンスしたりするクリエイターのなかには、ノブがメインのコントローラを欲している方もいるのではないでしょうか?
そんなクリエイターにオススメなのが、チェコの愛すべき楽器メーカーBastl Instrumentsの自作MIDIコントローラ「60Knobs」です。今回の動画もふざけてます(笑)。
60Knobsは、その名の通り60個のノブを搭載したMIDIコントローラで、もともとは、Sonic Potionsのドラムマシン「LXR Drum Synthesizer」専用のコントローラとして発売されました。
しかし先日リリースされた、Mac / Windows / Linuxで使用可能な「60Knobs Editor」により、ノブごとのMIDI情報をカスタマイズできるようになり、DAWやプラグインのパラメータ・マッピングの自由度が向上しました。
また、最近のMIDIコントローラでは珍しいMIDI入出力端子を装備しており、MIDI対応のハードウェア・シンセなどのコントローラとしても使用できます。動画でも紹介されている通り、エディターのタイプメニューで”DX7″を選択すると、80年代を代表するYAMAHAのシンセ「DX7」用のコントローラとしても使用可能。
なぜ今頃DX7なのかは不明ですが、DX7のトップパネルを見ていただくとお分かりの通り、本体には一切ノブが搭載されていません。パラメータの調整には、階層深くに入り込む必要があり、今となっては決して操作性が良いとはいえません。しかし、60Knobsを使用することで、そのような操作性の問題を解決することができます。
出典:YAMAHA
なお、60KnobsはDIYキットとして販売されているので、自身で組み立てる必要があります。組み立てに不安を覚える方もいるかもしれませんが、60個ものノブを搭載した、ある種特殊なコントローラを欲する方なら、問題なく組み立てられると思います。
60Knobs DIYキットの価格は、129ユーロ(およそ¥18,000)。60Knobsを収めるクリアボディは別売りとなっており、29ユーロ(およそ¥4,000)で購入可能です。気になる方は、Bastl Instrumentsのウェブサイトをご確認ください。
サイズ(W x H x D):26.4 x 4.3 x 13.3 cm
画像出典:Bastl Instruments