BeatStep Proの発表も話題のARTURIAから、インパクトのあるデザインが目を引くオーディオ・インターフェイス「AudioFuse」が発表されました。
これまでのオーディオ・インターフェイスとは異なる独自のデザインに目が行きがちですが、「AudioFuse」の最大の特徴は、マイク、楽器、ターンテーブル、スタジオ装置との接続が可能で、Mac、PC、タブレット、iOSとAndroidの携帯端末の全てで動作する、その接続性です。
出典:YouTube
フロントパネル
出典:Arturia
AudioFuseのフロントには、2系統のマイクインプットとしてXLRと1/4″バランス接続の両方に対応したコンボジャックが搭載されています。
さらに1/4″と1/8″の両方に対応した2つのヘッドフォン・アウトプットが搭載されています。一般的なヘッドフォンのジャックに用いられる2つのサイズの入力端子を搭載しているので、ヘッドフォンのジャックのサイズを気にする必要はありません。
リアパネル
出典:Arturia
USBケーブルでパソコンとの接続を行うAudioFuseのリアには、豊富な接続端子が搭載されています。
デジタル入出力としては、WordClock & S/PDIF In/Out、ADAT In/Outが搭載されています。
MIDIのIn/Outは付属のMIDIケーブルアダプタの使用により可能で、3つのUSBハブも搭載されています。
アナログ出力端子として2つのスピーカー・アウトが搭載されており、最大で4台(2ペア)のスピーカーへ出力可能です。
アナログ入力端子として、Phono/Lineに対応したRCA端子と1/4″バランス接続の2つの入力チャンネルが搭載されています。Phonoの対応により、ターンテーブルやレコードプレイヤーを直接接続できると言うとても珍しい仕様になっています。
さらにコンプレッサーなどの外部ラインレベル機器を接続するインサート端子も搭載されており、ソフトウェアのサウンドにハードウェアのコンプレッサーやEQなどのサウンドを加えることも可能です。
トップパネル
出典:Arturia
AudioFuseのもう1つの特徴として上げられるのが、豊富なボタンとダイヤルです。
AudioFuseにはたくさんの入出力が搭載されていますが、これらを簡易的に選択するためのセレクト・スウィッチと、それぞれの入力レベルと出力レベルをコントロールするダイヤルが搭載されており、豊富な入出力による操作性の問題を回避してくれます。
AudioFuse本体からこれほどのコントロールができるのであれば、使用において不便に感じることもないのではないでしょうか。
「AudioFuse」の価格は$599で、発売開始は2015年春以降が予定されており、カラーもシルバー、グレー、ブラックの3色展開となります。
その接続性と操作性で注目の 「AudioFuse」は簡易的なミキサーとしても能力を発揮してくれそうです。
主な仕様
- 14インプット、14アウトプット・チャンネル
- 4アナログ・インプット
- 2x Mic/Instrument/Line
- 2x Phono/Line
- 4アナログ・アウトプット
- 2アナログ・インサート
- ADAT In & Out
- S/PDIF In & Out
- Word Clock In & Out
- MIDI In & Out
- 3-port USBハブ
- 2つのマイクプリアンプ
- 2つのフォノ・アンプ
- 24-bit、192kHzに対応
- トークバック機能
- A/B speaker スウィッチング
- ダイレクト・モニタリング