それは、突如公開された。
AKAI professional擁するインミュージック ジャパン(株式会社ニュマークジャパンコーポレーション)は、2015/02/19に予告映像として、DJ IZOHとKUMAI GOROのMOVIEを公開した。
そのMOVIEの内容がまさに前代未聞の仕上がりになりそうで、ファンや関係者の間でも話題に。動画公開のXデーは2015/3/14の予定となっている。読者の方も、是非今のうちからチェックして頂きたい。
出典:YouTube
DJ IZOH、KUMAI GOROって誰??
DJや、サンプラーの事を、あまり知らない読者もおられるだろうから軽く触れておく。
まず、ターンテーブルを操っている方がDJ IZOHである。DJ IZOHは、DMC DJ CHAMPIONSHIPという世界最高の歴史を誇るDJのコンテストで、DJ KENTAROに続く日本人として史上2人目の世界一に輝いたDJである。ターンテーブルを使って、表現の可能性を追求するターンテーブリストとして、世界から注目を集める変わりがいない唯一無二の存在がDJ IZOHなのである。
下記の映像は、DJ IZOHが実際にDMC World Champion 2012を勝ち取った時の映像である。DJに興味がある方ならば、この動画は知っておくべき内容である。
出典:YouTube
そんなDJ IZOHに対して、ターンテーブルではなく、サンプラーを使ってビートを紡ぎだしているのが、KUMAI GOROである。KUMAI GOROは、MPCパフォーマンスコンテスト『2010 GOLDFINGER’S KITCHEN』BEATCROSS部門にて優勝して以来、KREVAとの活動でも大変注目されているアーティストである。
サンプラーというと、ターンテーブルよりわかりにくいので、専門外の方は、あの機械はなんだろう、という方も少なくないと思う。ここで言うサンプラーは、簡単に言うと、ボタンがあって、それを叩くと音が出る、という電子的な太鼓のようなものである。そして、その音は、サンプラーの場合は、録音ができ、自分の好きな音を設定することができるのだ。
そのサンプラーの代表格と言えば、今回の動画を仕掛けたメーカー AKAI professionalがリリースしているMPCシリーズである。
今回KUMAI GOROが予告動画の中で使用しているのがMPC RENAISSANCEだ。MPC RENAISSANCEに関しては、KUMAI GORO本人が解説している動画があるので是非ご覧いただきたい。
出典:YouTube
DMC JAPAN FINAL 2014で。
そんなIZOHとKUMAI GOROが今回の出演となったのはどういった経緯だったのだろうか?
IZOHとKUMAI GOROと言えば、DJ HI-Cが国内初優勝を遂げ、大いに盛り上がったDMC JAPAN FINALのメインACTで、ANARCHY、竹内朋康の4名が集ってのプレイは関係者の間で語り草になったライブがある。
その際にもAKAI professionalがそのステージをサポートてしていた。それが今回の動画リリースのきっかけとなっている。
あの舞台をもう一度見たいという方も少なくないと思うが、今回IZOHとKUMAI GOROがお互いの武器を使いながら、サウンドセッションが映像として残ることになったのは、ファンならずともうれしいニュースである。
あり得ない数のGo-Proが、何かを巻き起こす予感。
AKAI professionalから発表された今回の予告映像は、音楽的な中身も気になるところだが、映像をご覧いただければあなたも感じるであろうが、あり得ないくらいのカメラがセットされていた。
携帯性に優れ、高画質なGoProというカメラを使用しているのだが、関係者の話では、「これを使って新しい表現をしていく」とのことだから、映像の方も期待大である。これだけのカメラを使えば様々な視点からマイスターである二人のプレイを楽しむことができるし、通常のカメラワークではできないような映像もみられるのでは、といろいろ想像を掻き立てられる。
画期的な取り組みに、soundrope読者も是非注目していただきたい。
AKAI professionalが送る注目の機材。
DJ IZOH,KUMAI GOROの使用機材に関しては、真新しいもので行くと、上記の写真でもDJ IZOHが2台使用している、AKAI professionalからリリースされているAFXである。
AFXは、人気DJソフトSERATO DJの補助コントローラーのような製品である。AFXを使うと、予告動画でもあるように、HOT CUEなどを設定して瞬時に頭出しができたり、時にはドラムのように使ったりすることができる。またエフェクターの使用はAFXを導入することによってかなり便利になる。
実際には1台の使用で、まかなえたりもするのだが、DJ IZOHのように2台使うと、同時に発音をすることができるのでプレイの幅は広がるであろう。
AKAI professional/serato DJコントローラ/AFXをチェック
対してKUMAI GOROが使用しているのが冒頭でも軽く紹介したMPC RENAISSANCEである。MPCに関しては、楽器を購入しなくても、スタジオがなくても、簡単に作曲ができる機材という事で、HIPHOPシーンを中心に盛り上がってきた機材である。しかし、ここ数年のMPCは、作曲機材としての地位を確立し、HIPHOPだけにとどまらず、いろんなジャンルのミュージシャンに愛されて、現在進行形で進化している存在である。
MPCに関しては語りだすと、長くなるので、またの機会に譲ろうと思うが、MPCの魅力の一つとして、トラックメイキングが可能なワークステーション機能の一面を備えつつ、今回の動画のKUMAI GOROのように、楽器として使うアーティストも増えていて、多面的な広がり方をしていて実に面白い。
AKAI professional/サンプラー/MPC RENAISSANCEをチェック
2015/3/14に動画公開予定。
というわけで、今回AKAI professionalが仕掛けるプロモーションはいろんな角度から楽しめる内容となっている。
ここまで読んで興味が沸かない人は、少ないであろうが、現代人は忙しいのでつい忘れてしまう事もあるかもしれない。
動画はinMusic JapanのYOUTUBEで公開されるので、UPされた瞬間に見たい、という好奇心旺盛なあなたは、こちらのinMusicJapanのYOUTUBEチャンネルに登録しておけばUP情報が配信されてくるので便利である。
こうなると2015/3/14が楽しみで仕方がなくなってくる。
しかし、ホワイトデーにした意味というのは何かあるのだろうか?
いろいろ考えをめぐらせたが、思い浮かばなかった。
いずれにせよ、DJ IZOHとKUMAI GORO、そして100台のGoPro、今年はストイックなWHITE DAYになりそうである。
DJやサンプラーが好きなsoundrope読者は是非注目してみてほしい。