あなたはSpotify派?それともApple Music派?米国の音楽ストリーミング市場の統計データから見えるユーザー属性

音楽の新しい聴き方、音楽ストリーミングサービス。Spotifyなどで音楽を聴きながら、この記事を読んでいる方も多いかと。アメリカの音楽市場におけるシェアは65%と、さらなる成長を続けるストリーミングサービスですが、数あるサービスの中で最も高い人気を誇ってきたのがSpotifyです。

これまでアメリカにおけるユーザー数1位のSpotifyですが、Verto Analyticsの発表によると、Apple MusicがSpotifyを抜いて、ユーザー数1位を獲得。2月のSpotifyの月間ユニークユーザー数4,770万人に対して、Appleの月間ユニークユーザー数は4,950万人となっています。

Verto Analyticsが発表した指標を見ていくと、面白いことに気づきます。例えば、使用デバイス。Apple Musicのユーザーは、スマートフォンを利用しており、その数なんと99%。対してSpotifyは、スマートフォンの割合は55%で、PCで利用するユーザーも多いことがわかります。

ユーザーの利用頻度(STICKINESS)では、SpotifyがApple Musicをはるかに凌いでいます。Appleの19%に対し、Spotifyは28%。Spotifyユーザーは1ヶ月平均61回サービスを利用しているのに対し、Apple Musicユーザーは1ヶ月平均12回とかなり少なめです。

また、平均利用時間を見てみると、Apple Musicは41分、Spotifyは約3時間と、こちらもSpotifyが圧倒しています。

男女の比率は、Apple Musicは女性56%男性44%と女性ユーザーの割合が多く、Spotifyは女性44%男性56%と男性ユーザーが多くなっています。

ユーザーの年齢層を見てみると、Apple Musicはミレニアル世代といわれる25-34歳と、55歳以上(アメリカではベビーブーマー世代と呼ばれる)の割合が同じ。SpotifyはZ世代といわれる18-24歳が29%、ミレニアル世代が26%と、若年層の割合が高いのが特徴です。

どうでしょうか?Apple MusicとSpotifyのユーザー属性が見えてきますよね。2月のユーザー数では首位を獲得したApple Musicですが、どうやらSpotifyの方が、より音楽好きのユーザー、そして若者に支持されているようです。日常的に音楽を聴く人々にとっての満足度は、Spotify優勢といった感じでしょうか。

さらなる成長を続ける音楽ストリーミングサービス。今後の動向に注目です。