アナログの偶然性を楽しむターンテーブル・シーケンサー

テクノといえば、DAWとシンセサイザーなどのデジタル楽器を使って作られている印象が強いかと思いますが、ロンドンを拠点に活動するアーティストGraham Dunningのパフォーマンスはそういった常識を覆します。彼は、DAWもシーケンサーも使わずに、複数の加工したレコードと楽器を組み合わせたオルゴールのようなシステムでテクノを作り上げます。

出典:YouTube

Grahamがこのようなシステムを使っている理由について、「単に見た目が面白いからというだけでなく、その複雑で難しいプロセスが生む偶然のトラブルが、自分が今まで考えたことのないような音楽を引き出してくれるから。」と語っています。

確かに、DAWで打ち込んだサウンドは、打ち込んだ通り正確に再現されるので、自分のイメージを超えることはありません。そう考えると、エラーによる偶然のトラブルは、ある意味で創造性を引き出してくれるツールに成り得るのかもしれませんね。

引用元:Make