シンプルだけどクセになる。不規則に変化するノイズサウンドとライティングで視覚的にも引き込まれるシンセ

アメリカのアーティストでミュージシャン、そして教師として電子工学を教えるピーター・エドワーズ。彼のウェブサイトCasperelectronicsでは、彼が手掛けた音楽やアート作品、そして実験的でユニークな楽器がたくさん紹介されています。

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ピーター・エドワーズが手掛けたたくさんの自作楽器の中でも、ひときわ目を引くのが「Benjolin Light Synth」。

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LEDライトが直接搭載された愛らしいデザインのBenjolin Light Synthは、それ自体が発する音声信号にライトがシンクロして怪しい光を放ちます。怪しく光るライトには、赤、緑、青の3色のLEDが使用されており、この3色のLEDを組み合わせることで様々な色の混合を可能にしています。

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ピーター・エドワーズは、このBenjolin Light Synthを使ってライブパフォーマンスも行っています。Benjolin Light Synthを駆使したパフォーマンスの様子を収めた動画に映し出されているオーディエンスのはまり具合から、電子音楽家としての魅力の高さも伺えます。

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楽器としてもかなりポテンシャルが高そうなBenjolin Light Synthですが、ピーター・エドワーズが作り出すノイズサウンドとライトのシンクロ感が、その怪しい雰囲気を一層引き立てています。

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現代ではパソコンの映像ソフトなどを使って多彩な映像表現が可能で、それらを用いた映像とシンクしたライブやDJイベントも珍しくありません。ピーター・エドワーズが自作したBenjolin Light Synthは、それらの表現に比べるとシンプルで派手さは感じられないかもしれません。いわゆるシーケンサーで打ち込んだ規則的なリズムは、予測がつき易くある種飽きを感じてしまう傾向にありますが、彼が自作したBenjolin Light Synthはシンプルながら、ノイズサウンドにシンクロした不規則な変化により、見る人を飽きさせないある種究極のパフォーマンス性を兼ね備えているように感じます。

電子音楽家としても優れた才能を持つ彼の実験的な音楽はSoundcloudのページで聴くことができます。

またピーター・エドワーズのウェブサイトでは、その他にもたくさんの自作楽器が紹介されているので、気になった方は是非チェックしてみてください!

Casperelectronicsのウェブサイトをチェック

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