「最近よく耳にするネットワーク・オーディオってなーに?」Ethernetを使用した音声と映像の未来

先日国内でも発売となったMOTU AVBオーディオインターフェースをはじめ、Focusrite RedNetシステム、DiGiGridなど、ネットワークオーディオという言葉を多く耳にするようになりました。

馴染みのない方であれば、ネットワークオーディオというと、遠隔操作ができる自宅用のオーディオシステムを想像される方も多いかもしれませんが、プロオーディオ業界でのネットワークオーディオとは少し意味合いが変わってきます。

では、具体的にどのようなものなのか?MOTU AVBシリーズを例にとって今一度おさらいしてみましょう。

まずはMOTU TVよりAVBシステムの3ラインアップ、1248、 8M、 16Aのデモ動画をどうぞ。

出典:YouTube

MOTU AVBオーディオインターフェースとは?

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出典:High Resolution

AVBとは、Audio Video Bridgeの略称、そして規格の名前となります。つまり、複数台のAVB機器をEthernet端子で(場合によってはハブを介して)接続し、音声と映像を組み合わせたシステムの構築ができます。

MOTUの場合、AVB規格を採用していますが、Focusrite RedNetではDante、DiGiGridは独自の規格を採用するようにそれぞれの違いはあります。

考え方としては、”複数台の機器を接続し一つのシステムを構築する”ネットワーキング、といった点が特徴の一つです。

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出典:High Resolution

従来の個人レベルでのレコーディング環境を構築するには、オーディオインターフェースをUSBやFirewire、最近ではThunderboltなどの規格でコンピュータ(DAW)と接続します。

MOTU AVBシリーズの場合は、従来と同様に本体に備え付けられたUSBもしくはThunderboltでコンピュータと接続し、更に入出力が不足している場合、もう一台のAVBシリーズをEthernet端子で接続することで、システムの拡張が行えます。

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出典:High Resolution

ネットワーキングといわれる所以の一つに、Ethernetの特性を活かしてアナログケーブルではなしえなかった数百メートル先へのオーディオ伝送も実現します。

例えば、大規模のライブステージ、放送局の中継車など、遠く離れた地点からの音声の受け渡しにEthernetケーブルが適していることからも、オーディオシステムのネットワーキングといわれます。

業務用途においてのネットワークオーディオの導入は、現場でのシステム設営や、作業効率化を図るにあたり大きな利点をもたらしますが、今後は個人ユースにおいても新たな展開が期待できるかもしれません。

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トップ画像出典:High Resolution