Moogがセミモジュラータイプのシンセを続々リリース。今度は32鍵キーボードを搭載した『Grandmother』が登場

Moogの生みの親ロバート・モーグが初めてのテルミンを制作してから50周年目を記念して開催されたMoogfest。2004年に一夜限りのパーティーとして開催されたMoogfestは、今では多数のアーティストが参加する音楽フェスに成長しました。今年は5/17から20日にかけて、アメリカのダーラムで開催される「Moogfest 2018」ですが、このイベントで毎年注目されるのが、Moogの新製品の発表です。

昨年のMoogfestでは、先日国内販売が開始された「DFAM」が発表されており、今年はすでに、セミモジュラータイプのシンセサイザー「Subharmonicon」がアナウンスされています。

このSubharmoniconに加えて、今年のMoogfest 2018では、鍵盤内蔵のセミモジュラーシンセ「Grandmother」もリリースされます。

アメリカの楽器販売店Guitar Centerが公開した動画では、その気になるサウンドと、Moog Musicの工場(ノースカロライナ州)での製造の様子が収められています。

米メディアMATRIXSYNTHによると、Moogfest 2018で発表されるGrandmotherは、特別なカラーリングが施された”Moogfestバージョン”として500台限定で生産され999ドルで販売されるそうです。

動画にも写し出されているとおり、Mather-32とDFAM、そしてGrandmotherのセットアップは、やはり絵になりますね。現在、500台完売後のGrandmotherの製造については発表されていませんが、今後の動向に注目が集まります。

主な特徴

  • Fatar社製32鍵キーボードを装備した100%アナログ回路のシンセサイザー
  • セミモジュラー仕様の本体は、パッチを行わずにも演奏可能
  • 外部入力にも対応したスプリング・リバーブを装備
  • ギターやドラムマシンなどの接続が可能な1/4″フォーン入力端子を装備
  • アルペジエーターとシーケンサーを装備
  • 最大256ノートのシーケンスを3つまで保存可能
  • 波形の選択とハード・シンクが可能な2基のアナログ・オシレーター
  • 4ポール(10Hz〜20kHz)のラダーフィルターを装備
  • パッチ可能な1ポール・ハイパスフィルターを装備
  • アナログADSRエンベロープ・ジェネレーターを装備
  • オーディオ・レート機能を備えたアナログLFO
  • MIDI入力/出力/スルー端子およびUSB端子(USB MIDI)を装備
  • パッチ対応のバイポーラ・アッテネーターを装備
  • 21個の入力、16個の出力、1個の4ピン・マルチプルの合計41個のパッチ・ポイントを装備

メーカーサイトで詳細をチェック

出典:MATRIXSYNTH