米アーティストMobyがチャリティーのために100以上のシンセなどを出品。彼の作品を彩った貴重な楽器がズラリ

テクノやハウスを中心に、幅広い活動を行うアーティストMobyがチャリティーのため、これまでのキャリアを通して使用してきた100を超えるシンセやスタジオギアを売却することを明らかにしました。

彼は、オンライン・ギアストアのReverbと提携し、同サイトに自身のストアをオープンしました。そしてその売り上げはすべて、動物実験の廃止を求めるPhysicians Committee for Responsible Medicineへ寄付されます。

Mobyはプレスリリース上で、次のように語っています。

これらの機材を使用して、私はすべての音楽を作ってきました。多くの機材を持っていますが、80年代に使い始めたシンセサイザーを含め、それぞれに思い入れがあります。ですが、倉庫にしまっておくより、何か良いことのために売りたいと思いました。

今回出品されるアイテムには、「ほぼすべてのテクノレコード」の曲作りに使用されたRolandのJupiter-6(前所有者はDJ/プロデューサーのJoey Beltram)や、1984年から1998年にかけてメインのライブギターとして使用され、1999年のアルバム”Play”でも使われたアイバニーズギターも含まれています。

出典:Vintage Synth Explorer

そのほかにも、1991年のファーストシングル”Go”の制作に使用されたYAMAHA SY22ベクターシンセが出品されます。このシンセを使ってツインピークスの”Laura Palmer’s Theme”をリメイクし、作られたのがこの曲です。

またカスタムのSergeモジュラー、”Why Does My Heart Feel So Bad?”で使用されたRoland Juno-106、ハワイアンスタイルのHarmonyラップスティールギター”The Perfect Life”のミュージックビデオでMobyとFlaming LipsのWayne Coyneがかぶっていたソンブレロ(メキシカンハット)まであります。

Mobyの作品を彩った貴重な機材は、日本国内からも購入可能なようなので、気になる方はチェックしてみてください。

Mobyのオフィシャルショップをチェック