パフォーマンスに新たな可能性を。LEGOブロックで創り出すユーモラスな音楽表現

世界中の子供達に人気のおもちゃLEGO。最近では、大人向けのLEGO TECHNICが発売されるなど、世代を超えた人気で、LEGOの話題をよく目にしますが、音楽の世界にもLEGOを使用したユニークなアイデアの作品が存在します。

オートメーション化されたLEGOによる癒しの世界

LEGOの長年のファンでもあるAlex Allmontにより制作された”Play House”は、サンプリングされたドラムとRolandのTB-303、そしてLEGO TECHNICを駆使して、アシッドハウスを創り出しています。

ノブまでも自動で制御してパラメータをコントロールしているあたり、かなり芸が細かいです。

出典:vimeo

LEGOでつくられたMASCHINEコントローラ

続きましては、ビートメーカーにおなじみのNative InstrumentsのMASCHINEをLEGOでコントロールする先進的でお茶目なプロジェクト。このLEGOでつくられたMASCHINEコントローラは、Native Instrumentsの開発チームによりプロトタイプとしてハッキングされたコントローラです。

オープンソース・ライブラリのOpenCVとスクリプト言語のPythonにより、半透明のレゴのベースプレートを通してレゴブロックの動きを認識するためのWebカメラの映像を処理します。

LEGOブロックでコントロールした情報はOSC信号で送信され、このOSC信号をMIDIに変換してMASCHINEソフトウェアのコントロールを可能にしています。

LEGOのコントローラには、ステップシーケンサー、XYパッド・コントロールによるフィルター、ビートディレイ、さらにリバーブ用のロータリーフェーダーが搭載されています。

出典:YouTube

紹介した2つの作品は見た目は可愛らしく愛嬌たっぷりですが、非常に高度な技術を駆使した最先端の作品です。オープンソースの使用によりこんなにも自由なハードウェアを作り出すことができます。

今後も遊び心溢れる見た目にも驚きを与えてくれるプロジェクトが、新たなパフォーマンスの可能性を引き出してくれそうです。