ペルー唯一のレコードプレス工場「Infopesa」。その歴史を物語る70年代の工場とスタジオを捉えた貴重な写真達

ペルー唯一のレコードプレス工場で、レコードレーベルも運営するInfopesa(Industria Fonográfica Peruana)。1971年の政情不安の中、Alberto Maravíによって設立されたInfopesaは、ペルー音楽の黄金時代に君臨したレコードレーベルです。このペルー伝説のレコードファクトリーInfopesaが、創業当時のスタジオやプレス工場などの貴重な写真を公開しました。ここでは海外メディアThe Vinyl Factoryに掲載された記事と当時の写真をもとに、Infopesaについて紹介します。

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ラテンアメリカ各国にサルサ音楽を広めるという志を胸にMaravinoが築き上げたInfopesaは、地元の音楽シーンの活性化に貢献するとともに、世界中の有名アーティストとのつながりを築き上げました。MaraviはInfopesaを国際的に有名なレーベルへと成長させることを目標に、レコーディングスタジオとプレスファクトリーを建設しました。1989年には、テロリストによる爆撃でレコーディングスタジオといくつかのプレスルームがひどい打撃をうけましたが、その窮地をも乗り切りました。

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45周年を迎える今、Infopesaは現在も運営を継続しているペルー唯一のレコードファクトリーとして再復活の兆しを見せ始めています。現在のペルー音楽業界の勢いを追い風に、Maraviの息子Juan Ricardoが指揮をとり、自社のバックカタログからクラシックサイコ、ファンクやクンビアのレコード盤を再リリースすることを決定しました。

Juanは「最初のリリースはサイケデリッククンビア「チーチャ」のクラシックな楽曲を集めたコンピレーションアルバム、Cumbias ChichadelicasのPeruvian Psychedelic Chichaのレコードです。11月のリリースを予定しています。」と語ります。

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Juanはさらにこのように続けます。「レコードに対する需要が高く、おかげで70年代と80年代にプレスされたレコードカタログからオリジナルレコードを限定発売することができました。真新しいフィルムに密閉された全てのビニール盤は私達の倉庫でいつでも出荷を待ちわびています。」

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長い眠りから覚めたこれらの貴重な写真から、当時のInfopesaのスタジオとプレス工場の活気を感じ取ることができますね。このような創業当時の活気が現代にも蘇りつつあるという事実からも、世界的なレコードの人気の高さが伺えます。

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InfopesaのFacebookページでは、その他にも創業当時のスタジオの写真や、現在のスタジオの動画などが掲載されているので、気になる方はチェックしてみてください。

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引用元:The Vinyl Factory