もはや芸術。独創的なデザインと機能性で驚きを与えてくれる8つのターンテーブル

ここ最近のレコードブームにより、ターンテーブルのリリースが増えていますが、ターンテーブルといえば皆さんはどのような物を思い浮かべますか?普通は、DJ用や簡易的なターンテーブルを思い浮かべると思いますが、海外メディアのThe Vinyl Factoryで紹介されているターンテーブルは、そのようなイメージを軽く超えてしまう物ばかりです。ここでは、それらのデザインや機能性に特徴のあるターンテーブルを紹介したいと思います。

Bang & Olufsen / BEOGRAM 5500

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B&Oの呼び名で愛されるデンマークのBang & Olufsen社製のBEOGRAM 5500。削り出しが美しいターンテーブル部に目が行きがちですが、このプレイヤーの特徴は、アームの動きにあります。通常、アームは固定されていますが、BEOGRAM 5500のアームは、アーム自体が横にスライドしてレコードを再生させます。

https://www.youtube.com/watch?v=JgXCcTjLew8

出典:YouTube

REGA / ACOS PLANET

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先日、イギリスのロックバンド「クイーン」のスペシャルエディション・ターンテーブルのリリースで話題を集めたイギリスのRage社製のACOS PLANET。こちらの特徴は、ターンテーブルですね。通常のターンテーブルは12インチサイズのレコードと同様の丸形ですが、ACOS PLANETのターンテーブルは、4つの丸いパーツで構成されています。

https://www.youtube.com/watch?v=dlQQ3Km1W2g

出典:YouTube

FLEXSON / VINYLPLAY

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SONOSというワイヤレスネットワーク・オーディオシステムのアクセサリーを製造するイギリスのFLEXSON社製のVINYLPLAY。シンプルなデザインのVINYLPLAYの特徴は、現代の多様なオーディオ環境に対応する多彩な接続性です。アナログの出力の他に、USB端子を搭載しており、パソコンとも直接接続できます。さらにSONOSのシステムに対応しており、これに対応したオーディオシステムを使用することで、自宅内の複数のスピーカーでストリーミング再生が可能になります。こちらは現行製品で、価格は329ポンドです。

https://www.youtube.com/watch?t=184&v=YeRovZ3R2V0

出典:YouTube

MICHELL Engineering / TRANSCRIPTOR

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スタンリー・キューブリックの映画「時計じかけのオレンジ」にも登場したTRANSCRIPTORは、著名なエンジニアの故John Michellにより手掛けられたターンテーブルです。その特徴は9つのポイントでレコードを支えるターンテーブルですね。高級感が漂います。

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Renaissance Audio / VPI NOMAD

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社名の通り革新的なオーディオをリリースし続けるイギリスのRenaissance Audio社製のVPI NOMAD。ハイクオリティなアームを搭載したVPI NOMADには、フォノアンプとヘッドフォンアンプが搭載されており、あとは、パワードスピーカーかアンプに接続するだけのオールインワンタイプです。こちらは現行製品で、795ポンドで販売されています。

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ELP / LASER TURNTABLE

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日本のエルプ社により製造されているLASER TURNTABLE。レコードと言えばカートリッジが付きものですが、こちらのターンテーブルは、レーザーでレコードの溝を読み込みます。これにより、レコードを傷つけないのはもちろんですが、反りが激しいレコードや割れてしまったレコードも再生可能です。特殊な技術が用いられており、価格は100万円以上になるそうです。

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DAVINCI AUDIO / AAS GABRIEL

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ターンテーブル界のフェラーリともいえそうな、DAVINCI AUDIO社製のAAS Gabriel。特徴は見たまんまですね(笑)。4つのアームが並んでいますが、画像のようにアームを好みの位置にセットできる、かなり斬新なターンテーブルです。価格は79,000ドルで、限定で黒バージョンも販売されています。

TRANSROTOR / ARTUS FMD

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もはやマシンやロボットにしか見えない、TRANSROTOR社製のARTUS FMD。高さ120cm、重さ220kgもあるARTUS FMDの特徴は語る必要もないくらい独創的なデザインです。価格は、なんと118,000ユーロで、日本円にするとおよそ1,600万円。もちろん今回紹介したターンテーブルの中でも断トツの価格です。

出典:YouTube

いかがですか?世界には、ちょっとビックリするレベルのターンテーブルも存在することがお分かりいただけたかと思います。どれも素晴らしい個性を持っていますが、DAVINCI AUDIOのAAS GabrielやTRANSROTORのARTUS FMDは、完全に芸術の域です。エンジニアのアイデアとそれを実現するスキルには、感嘆させられます。まだまだ紹介したいターンテーブルがあるので、続きはまたの機会に。次回もお楽しみに!

引用元:The Vinyl Factory
画像出典:The Vinyl Factory