真鍋大度とKEIZOmachine!がLiveの活用法を伝授!Ableton User Meeting Tokyoアニバーサリー・イベントレポート

Ableton Liveを愛用するアーティストがその活用方法を伝授してくれるユーザーイベント『Ableton User Group Tokyo』の第7回目が8月23日(日)に開催されました。Ableton User Meeting Tokyoの活動もすでに1 周年を迎え、これを記念したアニバーサリーイベントが青山のクラブFaiで行われました。ゲストプレゼンターとして、プログラミングとインタラクションデザインを駆使してグローバルに活躍する真鍋大度と、日本におけるフィンガードラミングのオリジネーターHIFANAのKEIZOmachine!が登場。熱心なLiveユーザーが集結したアニバーサリーイベントについて紹介したいと思います。

「どんな音楽にも打ち込みのドラムをのせてみんなでノリノリ♫自分ってすごい!と勘違いしよう♫」というユーモアに溢れたテーマで行われたプレゼンテーションでは、ボブ・マーリーなどの誰でも知っている有名なトラックにドラムをのせて、クラブミュージック風にアレンジするという、DJプレイと融合した内容で行われました。

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Liveで編集したサウンドをSerato Scratch Liveにインポートして、PioneerのDDJ-SX2でプレイしていましたが、ビートを外さないテクニックとグルーヴはさすがです。有名なトラックに、あのフィンガードラムは、誰が聴いても楽しめるのでフロアーは盛り上がりますね。Liveでのサウンドの編集で若干のトラブルに見舞われるも、巧みな話術で会場の爆笑を誘っていました。こちらは、KEIZOmachine!がPioneerのDDJ-SX2を使ったパフォーマンス動画です。

出典:YouTube

そして、「Ableton Live の様々なユースケース 」と題されて行われた真鍋大度のプレゼンテーションでは、彼が手掛ける作品においてLiveがどのように活用されているかを紹介してくれました。プレゼンテーションの冒頭では、これまでの経歴に触れられ、アメリカ在住時には、90年代のヒップホップを代表するGroup HomeやJeru the DamajaのバックDJを務めていたそうです。ルーツがヒップホップにあるというのは意外でした。

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プレゼンでは、今年の紅白歌合戦でのドローンを使用したPerfumeのパフォーマンスを元に、その仕組みを紹介。ドローンの動きは、Liveから送られる信号でトラックとの動機が図られているそうです。制作には、Liveとプログラミングが可能なソフトのMaxを使用されていて、実際にMaxでどのようにプログラミングされているかが説明されましたが、かなりレベルが高いお話で、ほぼ理解できませんでした(笑)。

また、PerfumeのMVで使われた衣装の電飾が、どのような仕組みで動作しているのかについても触れられ、ここでもLiveとMaxが活躍しているとのことでした。こちらの動画の衣装の電飾もLiveから送られる信号によってコントロールされています。プレゼン中に簡単そうにMaxを使用しているのが、とても印象的でした。

出典:YouTube

KEIZOmachine!と真鍋大度のプレゼンから、改めてAbleton Liveの汎用性の高さを知ることができました。DAWにおいて、その柔軟性は群を抜いています。汎用性の高いLiveだからこそ、無限の可能性があり、そのヒントを掴めるのがAbleton User Meeting Tokyoです。Ableton User Meeting Tokyoは次回から、Ableton Meetup Tokyoに生まれ変わります。次回は、10/27(火)19時から三軒茶屋Space Orbitで開催され、ゲストには、Ableton認定トレーナー/dubspotインストラクターのJosh Bessが登場するそうです。 Ableton Liveをもっと知りたいと言う方は、チェックですね。