Dam-Funkのコード・チェンジ探求の導入編。ちょっと難しいコードをブラウザ・アプリで気軽に学ぼう!

Dam-FunkのトラックメイクをAbleton Live使いながら探求する本連載。前回はDam-Funkの愛用するアナログシンセとそのAbleton Liveでの再現方法を扱いましたが、今回はDam-Funkのハーモニーを扱います。

Dam-Funkのハーモニーは、その名の通り「Funk」からも影響を受けていますが、正確にはJazz、Fusion、Soulからの影響が大きいといえます。詳しくは第二回のコンテンツで紹介した彼が影響を受けた音楽を参照してください。彼が使用するテンションコード、複雑なルートを持つコード、平行移動するコードは、こういったジャンルからの影響が大きいといえるでしょう。

さて課題曲のコード進行は、Bbm7/Ab F#m7/D Abm7/Gbのループになっています。コードネームはよくわからない!という人は以下の図を見ながら鍵盤をおさえるか、もしくはAbleton Liveに打ち込んでサウンドを確認してください。課題曲と同じサウンドが演奏されるのが分かると思います。

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さらに、黒鍵が多くて難しい!という人のために、便利なツールを開発しました。次の画像をクリックして移動したページで、「+ / −」マークを押すと、綺麗に鍵盤が移動します。そうです、移調です。このツールを使えば、楽譜が読めなくても簡単に移調をして、自分の好きなキーで演奏、打ち込みができます。

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さらに、そもそも「コード」というものがわからない!という方も多いと思います。そういった方のツールも用意しました。見たとおりに押さえるだけです!

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「コード」や「和音」といった用語は専門的で苦手だ、という方が多いかもしれません。しかし、紹介したツールを触っていただけるとわかると思うのですが、コードというのは単なる記号です。「ある意味のかたまり」を簡単に表すための記号に過ぎません。

つまり私達が日常的に使っている「漢字」のようなものだと思っていただいてかまいません。漢字と同じということは、覚えるのには多少時間がかかるかもしれませんが、使っていれば自然と覚えてしまう知識にすぎないということです。(もちろん、小学校の漢字の書き取りの宿題のように、多少は練習しなくてはいけないかもしれませんが…)

自分のウェブサイトでは、コードに関するいくつかのエッセイを書いています。音楽理論の入り口としてオススメなので、ぜひチェックしてみてください。

次回はコードの詳しい仕組みなど、本格的にコードに踏み込んでいきたいと思います。それではまた!

画像出典:Stones Throw